Science

2008.05.08

車に乗ったカメ

Text by kanai

Turtlewheelsweb2
Bamboo TurtleのJimの記事 –

若いトウブハコガメのリトルビットは、2000年9月に車に跳ねられた。甲羅が潰され、ほとんど動けなくなってしまった。自然に帰してやるのがいちばんのリハビリになるのだろうが、こうなってしまってはそれも無理だ。そこで、彼女の背中の何カ所かにマジックテープをエポキシで接着して甲羅を固定してやった。数週間後、リトルビットは後ろ足の麻痺を除いて、ほぼ完全に回復したように見えた。そのとき、車を付けてやろうかと考えた。小型の模型飛行機に使われるピアノ線で支えるタイプの車輪がちょうどよかった。彼女の腹部にエポキシでマジックテープを接着して、車輪のセットを脱着可能にした。背中のマジックテープは4カ月後にとれた。彼女は餌もよく食べ、水も飲み、部屋の中を歩く回ったりもした。家の外を歩けるようにもなった。彼女は2002年の初めに、まったく突然に死んでしまった。いろいろあったが、私は彼女を地元の獣医学校に解剖を依頼する勇気は出なかった。ただ彼女に別れを告げ、これまで数々の思い出を、私に、そして彼女に会った人たちに与えてくれたことを感謝した。

– Phillip Torrone
訳者から:ボクもカメ飼ってるから、この気持ちわかるなー。
原文