Electronics

2009.01.15

Wastricity(ウェイストリシティー)

Text by kanai

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Wastricity(ウェイストリシティー)とは、個人的にも公的にも何の役にも立たない形で電気を使うこと。
昼間に街灯を付けたり建物を照らしたりしても、誰も喜ばない。こうした、行政による電気やその他の資産の無駄使いを発見したとき、誰に訴えればいいんだろう。無駄を指摘されたとき、彼らはどう対処するだろう。有権者による年間予算の崩壊をなんとか緊急に押しとどめる策の要求に対して、率先して動こうという気があるのだろうか。
何の役にも立っていない機器が電気を使っていれば、私たちは化石燃料に由来し、配電網を通して配給される公的資産である電気を浪費していることになる。
個人の生活においても、携帯電話を接続してない充電器をコンセントに入れたままにしておくだけでも、それがウェイストリシティーとなる。外出するときにゲーム機のスイッチを入れっぱなしにしておくのも同じだ。誰もいない部屋の電気を付けっぱなしにしておくことも、ウェイストリティーの定番だ。
家計の予算は潤沢にある? 電気の無駄を探し出してウェイストリシティーをなくすことで、ちょっとだけお金が浮くとしたら? あなたの学校や町には、ウェイストリシティーをなくすための対策をしていますか? あなたのお子さんや生徒さんたちを、ウェイストリシティーをなくす戦いに、どう巻き込みますか? 人々にウェイストリシティーをなくさせるための、何かよい動機は思いつきませんか?
ウェイストリシティー。あなたなら、どうやってなくします?
訳者から:ウェイストリシティーは、無駄のwaste(ウェイスト)と電気のelectricity(エレクトリシティー)を掛けた言葉だね。本文中の「年間予算の崩壊」のリンク先の記事は、マサチューセッツ州で行っている公立学校の教育改革プランが、財政難により第一目標へも到達できないことがわかった、というボストングローブ紙の記事。深刻だよ。ウチでは去年、百万人のキャンドルナイトに参加して、家の電気を消して、ロウソクの光で本の朗読会をやったんだけど、よかったよ。なにがよかったって、終わってから電気を付けたら、眩しくてたまらなかった。普段、どんだけ明るい家に住んでいるのかがわかったよ。でも、すぐにまた慣れちゃうんだけどね。いかんいかん。
– Chris Connors
原文