Science

2009.11.25

全天銀河系 Panorama 2.0

Text by kanai

 Axel.Mellinger Mwpan2 Aitoff 1200X600
美しい

2007年10月から2009年8月までの間、CCDカメラで撮影した3000枚以上の画像をモザイク合成して、全天写真が完成した。SBIG STL-11000カメラを使い、南アフリカ、テキサス、ミシガンの各地で70フィールド(それぞれ40×27度) の夜空を撮影した。カメラのA/Dコンバーターは16ビット(ノイズレベルから上で約12ビットのデータが得られる)だが、そのダイナミックレンジをさらに広げるために、露光時間を240秒、15秒、0.5秒の3段階で撮影している。各露光時間とフィルター設定ごとに5枚ずつ撮影し、パイオニア10号と11号から送られたデータを元に作られた恒星と宇宙空間の標準光度を基準に補正しました。この新しいパノラマの画像スケールは、角度が36秒/ピクセル(フィルムを使用した前バージョンのおよそ3倍)になっています。光度はおよそマグネチュード14、ダイナミックレンジは18ビットに限定してあります。最大解像度と最大ビット深度では、648メガピクセル、7.7ギガバイトのFITS形式のデータキューブになります。前バージョンの画像とは異なり、巨大恒星や暗黒星雲も正しく見えるように、慎重に補正が行われています。

– Phillip Torrone
訳者から:美しすぎる!
原文