Science

2011.01.14

ISSが月と太陽を横切る奇跡のシャッターチャンス

Text by kanai

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どちらの写真も、フランス人天文写真家のThierry Legaultが地上から撮影したもの。
上の写真は、ISSが満月を横切るところ。フランスのアブランシュで、2010年12月20日、協定世界時21:34に撮影された。もちろんISSは月よりもずっと地球に近いところを飛んでいる。対地速度は秒速7.5キロ。つまり、ISSが満月を通過する時間は、わずか0.55秒ということ。Legaultはそれを承知で準備を行い、撮影に成功した。
次の写真は、さらに衝撃的。月の部分日食とISSのダブル食だ。左下に月がかかり、右上にISSが見える。右下の黒い点は太陽黒点。地球よりも大きい。この写真も、シャッターチャンスは0.86秒。2011年1月4日、協定世界時9:09に、オマーンのマスカットで撮影された。ここでもLegaultは慎重な計画のもと、正確な場所で正確な時間にシャッターを切った。
Legaultのウェブサイトには息を呑む天体写真がいっぱい。見たらしばらく頭がボーっとするのでそのつもりで。 [Neatoramaより]
– Sean Michael Ragan
原文