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2011.03.11

Super Awesome Sylviaの「MiniPOVを作ろう」

Text by kanai

Super Awesome SylviaちゃんのMini Maker Show、今回はあの有名なキット、MiniPOVを作ってデモを見せてくれる。
今日は AdafruitのMiniPOVキットを作るわよ。Maker Shedで売ってます。これは、目の残像を利用した手の平サイズのディスプレイ装置。さあ、始めましょ。
使う材料と道具:

  • MiniPOV kit(17ドル+送料)
  • ハンダごて
  • ヤニ入りハンダ
  • マルチメーター(導通が測れるもの)
  • USB – シリアル・アダプター(コンピューターにシリアルポートがないとき)
  • 万力またはヘルパーハンド(絶対必要じゃないけど、あるとすごく便利)
  • ワイヤーカッター

MiniPOVは、部品の数も少ないし組み立ても簡単だから、初心者に最適のキットよ。詳しい作り方の解説も、もっともっとほかの情報もあるしね。
まずはいちばん大切なこと。広くて明るい作業台を用意して、作り方の解説に従って部品をハンダ付けしていきます。部品を基板の穴に通したら、ちょっと足を曲げて、基板をひっくり返しても抜けないようにしておくのよ。すべての部品をハンダ付けしたら、防護メガネをかけて、基板から飛び出した足を、できるだけ短く切ります。
シリアルコネクターは、たっぷりハンダを使ってしっかりとくっ付けてね。コネクターは足だけで基板に固定されるようになってるから。それから、このコネクターにケーブルをつなげるときは、基板じゃなくて、コネクターを手で押さえて挿し込むようにしてね。
ATtinyチップの足は、ちょっとだけ外側に広がってるから、ソケットに入れやすくするおまじないをするの。その前に、体の静電気を逃がしておいてね(地面につながっている金属、コンピューターのケース、ドアノブ、弟や妹などに触る)。そして、平らな台の上にチップをのせて、少しずつ足を内側に押して、向かい合う足が平行になるようにします。そうしたら、チップの欠けの部分をソケットの印に合わせて、押し込む。
電池の線は、基板につながっているところをホットグルーで固めておくことをお勧めします。こうしておけば、線が動いて切れちゃうことが少なくなります(前に2回も切れたちゃったんだから)。完成したら電池を入れてスイッチオン。LEDが点滅するはずよ。
次は、パソコンのAVRローダーソフトの設定。ガイドをよく見てね。ローダーが起動したら、POVに表示させる画像を作りましょ。

簡単に画像が作れて、それをコードに直接貼り付けられるようにバイナリーコードに変換してくれる便利なウェブアプリをパパが作ってくれたわよ。コードができたら、コンパイルしてアップロードします。最初はちょっと難しいかもしれないけど、慣れちゃえば、もうプロと同じようにAVRプログラミングができるようになるわ。
アップロードが完了したら、実験開始! 自転車の車輪に取り付けて回してみたり、カメラの露光時間を長くして、いろいろな動かし方をして撮影してみたりね。くるくる回るようなオモチャにくっつけて、友だちを驚かせたりもできるわよ。
でも、これってどんな仕掛けなのかしら? じつは簡単なのよ。
1と0で書かれた画像のリストの先頭の1行目だけを切り取ったところを想像してね。それを細長い紙に写して1のところは穴を開けて、0のところは黒い丸を描きます(1と0を並べるのはバイナリ情報の基本的な保存方法よ)。この紙に光を当てると、1のところだけが明るく見えて0のところは暗いまま。続けて、次の列の1と0の紙に入れ替えます。これを順番にすごく早く切り替えていくの。あとは最後のトリックを加えるだけ。これをひとつの画像として見せるために、紙を一定の速さで次々と移動させるのよ。そうすると、私たちの脳は、光の残像を繋ぎ合わせてひとつの絵として認識できるというわけ。これが、Persistence Of Vision(POV、残像)なのよ。脳ってすごいわよね。ゾンビが食べたがるの、よくわかるわ。

いろいろ改造して遊ぶこともできるわよ。LEDを青や緑のものに交換するとか、センサーを付けてスクロールする方向を変えさせたり、ファームウェアを書き換えてストロボにしたり、やりたい放題よ。マイクロコントローラーなんだから、なんでもできちゃうわ。
今回はこれでおしまい。いろいろやってみてね。ハンダごてって、すごいでしょ。このほかにも、いろんなものを作ってみましょ!
– Becky Stern
原文