Electronics

2011.12.14

1920年代の露光時間計算機

Text by kanai



この美しくも小さなガジェットは1920年代製。KaufmannのPosographeと呼ばれていたものだ。

KaufmannのPosographeは、6つの変数を使った関数を計算するためのアナログの機械式コンピュータです。おもに、露光時間(Temps de Pose)の計算に使われていました。裏表で屋外と屋内に対応しています。変数を6つの小さなポインタで合わせると、大きなポインタが適切な露光時間を示してくれます。変数はどれもかわいらしい話し言葉で書かれていますが、とても細かく設定されています。屋外用では「雪の光景」「緑の草原と広い水面」「とても狭くて古い街路」などといったシーン設定があり、空の状態には「陰気な曇り空」「青い空と白い雲」「真っ青な空」などがあります。何月か、何時かという設定もあり、被写体の照明の様子、それにもちろん絞り(F値)の設定もあります。…

ポインタが動く機構は内部に収められている。リンク元には、内部の構造図もある。[ありがとう、Alan Dove!]
– Sean Michael Ragan
原文