Electronics

2012.06.28

2012 Eyeo Festivalに出展されたRobert Hodginの作品に思う

Text by kanai

Robert Hodgin at Eyeo 2012
ひとつハッキリさせておこう。ソフトウェアの中で何かを作ることも物作りだよね(作らない場合は別)。数週間前にWalker Art Centerで開かれたEyeo FestivalのためにRobert Hodginが製作した12 本の作品は、視覚化とアートと「ソフトウェアの中で作る」ことの微妙な中間点に位置している。Vimeoで公開されている12の作品は、すべてが3DシミュレーションのHello World的存在のCornell BoxJoseph Cornellの箱とは別物。こっちも素晴らしいけど混同しないように)に基づく研究として作られている。どれもみなCinder frameworkを使った美しい作品なので、ぜひ見てほしい。
現代の物作りにおいて、ソフトウェアは重要な地位を占めていることは明らか。ソフトウェアの知識は、物作りでの重要性をどんどん高めている。私自身も、モデリングや、現実世界と仮想世界の繋ぎ役としてProcessingとArduinoを多用している。しかし、単なるツールや視覚化の手段や純粋なアートとは言えないもの(あるいは純粋なアート作品)しての仮想世界のプロジェクトをMAKEで紹介することが多くなると、読者はどう思うのだろう。ソフトウェアの中で作ることと、ハードウェアを使って作ることを区別する意味は、果たしてどこにあるのだろうかと考えてしまう。
– Shawn Wallace
原文