Other

2013.01.09

新年だ。みんなはどう過ごす?

Text by kanai

398688_10151194926582073_888316322_n
昨夜、私の息子、Blake Maloof(上の写真)と私は、私の友人が毎年開催しているArt Hat Partyに参加した。そこではおかしな帽子を作って、時計が12時を回ったら、鍋やフライパンを叩いて焚き火の周りをまわって新年を祝う(そして近所のひんしゅくを買う)。毎年の大いなる楽しみだ。Blakeはパーティーをハシゴしていたので、帽子を作ることは予定していなかった。彼はただ私をそこへ送り、みんなに挨拶をするだけのつもりだったのだ。しかし、彼は立ち去る直前に、この「帽子」を作った。私や他の参加者たちが、派手で目立つ帽子を作ろうと苦闘している間にだ。彼は風船を膨らませて、自分のオデコにテープで貼り付けた。これは受けた。大勢が携帯で写真を撮ったり囃し立てたり、そして彼を一等賞に決めた(ハットパーティーはコンテストではないのだが、みんな自分が一番だと主張し合うのだ)。
肩の力を抜いた物作りの流動性をそこに感じた私は、衝撃を受けた。彼はすごいものを作ろうとしていたわけではない。考えてもいなかった。ずっとそこにいたわけでもないのだ。そこには、新年にあたって、とくに私たちのようにプロとして、競争がより激しく、仕事が大きくなっていく世界で物作りをしている人間への教訓があったと思う。そもそもの始まりを私たちは忘れがちだ。創作、物作り、そして遊びが好きだからだ。物作りとMakerムーブメントは、今やイノベーションと変革の原動力として重要視されるようになっている。それは本当だ。しかし、それは楽しいことでもある。
そこで、物作りの新年にあたって、作ったり、発明したり、誰かに教えるには、手を使った実践的な技術と科学が重要だということ。しかし、もしかしてもっと重要なことは、それらすべてが、遊びに満ちた楽しいことなのだという事実を心にとめておくことだ。
2013年のアイデア、計画、抱負を聞かせてほしい。コメントに書いてくれ。
– Gareth Branwyn
原文