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2013.09.04

50の閉鎖されたシカゴの学校を50のメイカースペースにできないか?

Text by kanai

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シカゴ市は、まもなく定員に満たない50の公立学校を閉鎖する予定だ。この50の閉鎖された学校を、50のメイカースペースにできないだろうか。望みはあまり大きくない。公共図書館を作るためにアンドリュー・カーネギーがとった方法を思い出そう。彼はコミュニティに土地を用意させ、彼が建物と書物を提供した。

そんな方法はとれないだろうか。となると、誰が現代のアンドリュー・カーネギーになるかだ。最初に思いつくのはビル&メリンダ・ゲイツ財団だ。この財団は、これまでも図書館に対してよい活動を行っている。メイカースペースは公共図書館の新しい形という以外に、何かあるだろうか。年1回、Maker Faireを開催するかわりに、50のメイカースペースで毎月、Maker Faireを開くとか。街中のいろいろな場所で。

週末、家族で映画を見に行くかわりに、Maker Faireに行く。それって、よくない? Maker Faireは学校の食堂や体育館で開ける。数百人を呼べるだけのスペース的な余裕がある。月1回のMaker Faireは、スタンフォード大学で毎月開かれているHomebrew Computer Clubを真似るといい。このクラブのメンバーは翌月の発表に向けて、夢中になってプロジェクトに取り組んでいる。子どもたちを、そんなクリエイティブなスケジュールに乗せるのだ。

ゲイツ財団のほかにも、100億ドルの遺産を相続したローレンス・パウエル・ジョブズは、こうした活動に興味を示している。彼女は教育に興味があると主張している。アップルの成功を支えたMakerたちへの最高の恩返しになると思うのだが。未来を築くためには、まず未来を描かなければならない。私は、50の閉鎖された学校が50のメイカースペースになる未来を描いている。素晴らしい光景だ。

– Phil Shapiro

訳者から:言うまでもなく、ローレンス・パウエル・ジョブズはスティーブ・ジョブズの奥さんです。

原文