Crafts

2013.10.25

WaterColorBotが生産へ

Text by kanai

WaterColorBot-7

30以上のリビジョンを経て、Evil Mad ScienceのWaterColorBotが生産にこぎつけた。つまり、このデザインが、少なくとも今回のプロダクションランにおいて最終版ということだ。そう簡単に言ってしまうが、最終版の決断は非常に難しかったはずだ。メカニズム部分は最終版と決定するのがとくに難しい。モーターのスピードや部品の改良などは、際限なく続くからだ。どこで最終と決断すればいいのだろう。

私はEMSLのWindell OskayとMaker Faireで会い、デザインの最終版決定に関して、いい話が聞けた。とくに難しかったのは、筆の扱いに関する部分だったそうだ。WaterColorBotは普通のクレヨラの絵の具と、そのセットに入っている筆を使っている。ということは、本格的な水彩画用の筆ではなく、オモチャのような筆だ。CNCツールには、安物の子供向けの筆なんかよりもっと精度の高いものが使われるべきだと普通は考える。しかし、このボットにはマイクロサーボで筆を上げ下げして、水や絵の具に筆をつける新機構がある。

carriage500

EMSLとSuper Awesome Sylviaとのコラボレーションで、WaterColorBotはKickstarter キャンペーンの成功を経て弾みがついた。ホワイトハウス・サイエンスフェアで取り上げられたのは、ご存知のとおり。モーターはSchmalzhaus のEBBモーターコントロールボードで制御されている。PICマイクロコントローラーが内蔵され(EMSLのEggBotと同じ頭脳)、コンピューターとはUSBで接続する。命令はInkscapeからプラグインを通して送られる仕組みだ。

WaterColorBotは予約受付中。価格は295ドル。

– John Baichtal

[原文]