Fabrication

2014.11.06

秋葉原に出現した超強力なモノづくり施設

Text by Takumi Funada

dmmmake

すでに報道などで目にした人は多いと思いますが、DMM.make AKIBAの設備はスゴイです。オープニングパーティーのガイドツアーに潜入し、5億円を投じたとされる「ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設」を見てきました。

チップマウンター、オシロスコープ、電波暗室といったエレクトロニクス系設備の充実ぶりに注目が集まってますけれど、ソフトなマテリアルを扱いたい人にとっても有用な設備が備わっています。コンピュータ制御の刺繍ミシン(Illustratorから出力可能)、布や球体にも印刷可能なUV-LEDプリンタ、シルクスクリーンの専用ルームなどに惹かれる作り手も少なくないはず。また、CADソフトや解析ツールといった高価な市販ソフトウエアも複数用意されていて、設計から出荷までを一気通貫でサポートする姿勢が明確に表れています。

利用者の募集は11月11日から(それまでは事前受付実施中)。ただし、全設備がフル稼働するのは、もう少し先かもしれません。高度な機械は運用も大変なはず。「総合型モノづくり施設」というコンセプトを実現するのに必要な運用技術の蓄積がいま始まったところ、という感じでしょうか。これは利用者側にも言えることで、ワタクシは施設を見て回りながら「この設備を使いこなすにはかなり勉強が必要だ」と感じました。勉強して使えるようになりたいと思わせる機械がいっぱい並んでいる場所でした。