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2014.11.23

技術力の低い人限定のロボコン「ヘボコン」のミニバージョン開催!―デイリーポータルZ[MFT2014レポート]

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ロボット相撲大会の番外編「ミニヘボコン」

大盛況のMaker Faire Tokyo 2014。中でも、たくさんの人だかりで歓声が沸きあがっていたのが、デイリーポータルZさんのブースだ。ここでは技術力の低い人限定のロボット相撲大会『ヘボコン』の番外編「ミニヘボコン」が開催されている。ヘボコンとは、7月に初開催された「技術力の低い人限定のロボコン」のこと。技術の高さを競い合う「ロボコン」に対して、こちらは技術力の低さをお互いに確認し合うのがコンセプトの大会だ。

Maker Faire Tokyo 2014では、このミニヘボコンの第1回~第6回までが一挙に開催され、23・24日の両日で3試合ずつ、計6試合を開催する。ここには、「ぶきっちょだし、機械の仕組みはよくわからないけど、モノづくりは好き!」「飽きっぽいから実際作ったことはないけど、たぶん好き!」という老若男女が大集結。

今大会では、ブース内に工作スペースを設置。試合出演者は1時間前に集合し、トーナメント組み分けや注意事項などの説明のあと、試合の開始直前まで最終調整を行う。

とはいえ、低技術であることが出場条件のため、高度な技術は禁止だ。使用する工具や部材は、小学校やご家庭にある見慣れたものばかり。画用紙や段ボール、発泡スチロールなどを工作ばさみやカッターでざくざくカットし、ガムテープでべたべた豪快に貼っていく。こうなると、ボンドや両面テープでていねいに貼ることすら高度なテクニックに見えてしまうほど。

さらに、ペットボトルやゴムチューブ、おもちゃの国旗などの雑貨が「支給資材」として提供されており、参加者はお好みで自由に追加できる。こうしてゆるさ満点の“ロボット”を仕上げていくのだ。

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真剣な表情で、工作・補強で最後の調整を行う参加者たち

7月の優勝者のかめたろうさんも第2試合に参加。今回から1キロの重量制限が設けられたため、今回は軽量化した「かめたろう2号」で参戦。

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LEDの明るさをアップし、目力も強化。

お隣のタミヤブースも味方です

無線技術などを使うのはNGだが、市販品を材料として使うのはOK。たとえば、タミヤのラジコンに人形をかぶせたロボットはアリ。気の利いていることに、お隣のブースが模型・プラモメーカーのタミヤなので、ちょちょっと追加パーツを買ってきて補強したりもできる。

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タミヤ製のラジコンに、人形とドリルミサイルをのせたロボット。まっすぐ走るのが強み

出場するロボットは、それぞれ趣向を凝らした名機ぞろい。動力も電気とは限らない。うちわであおいだり、風船に口で空気を吹き込んだり、手のポンプで押し出したり。ロボットの動きが速すぎたり、意図せぬ方向に曲がってしまうようなら、ひもをつけて左右や後ろから引っ張ればいい。これぞ、ヘボコンの醍醐味だ。

24日は、当日の参戦も受け付けている。今晩から作り始めれば、きっと大丈夫! 未完成でも会場でデイリーポータルZや、通りすがりのお客さんに手伝ってもらえば間に合うかも?!

へなちょこロボットたちの白熱の戦いをぜひ観戦しにいこう。
[場所は、19-1ブース。11/24の試合開始時間は、第4回 11:30~、第5回 13:45~、第6回 16:00~です。]

– 松下 典子


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