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2014.12.08

Maker Faire Tokyo 2014:フォトレポート

Text by kanai

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Maker Faire Tokyoは、入場者も出展者も劇的に増え続けている。前回の会場は明らかに狭すぎたため、今回は日本最大のイベント施設である東京ビッグサイトで開かれることとなった。

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Maker Faire Tokyo 2014   In Pictures
石田賢司さんのトランスフォーマー・ロボットが大勢のMakerたちの前に披露された。

Maker Faire Tokyo 2014 In Pictures
杉浦機械設計事務所は、市販のロボットをデモンストレーションしていた。ROBOTISダーウィンミニは、3Dプリンターを使って発展させることができる。

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カスタムシューズをデザイン、製造してくれるブース。市販の衣服が体に合った試しのない私は、大変に興味がある。

Maker Faire Tokyo 2014 In Pictures
完全自動航行ができるシーカヤック。想像できる限りのあらゆるセンサー、ソナー、ナビゲーションシステムが積まれている。

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ロボットが人の仕事を奪うとは言え、可愛いいやつもいる。

Maker Faire Tokyo 2014 In Pictures

Maker Faire Tokyo 2014 In Pictures
Raspberry Piベースのヒューマノイドロボット、RAPIROの開発者、石渡昌太さんが質問に答え、ノウハウをみんなに教えてくれた。Kickstarterでいくつものプロジェクトを成功させている石渡さんによると、製品のデザインはKickstarterの過程のなかでもっとも簡単な部分だという。RAPIROの場合、Kickstarterのウェブページや謝礼が寄付者を惹きつける最適なものにするために、全体の70パーセントの時間が費やされたそうだ。

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小俣善史さんの夢は、ヒューマノイドロボットによるプロレス大会を日本で開くこと。参加者は、自分でロボットを開発し、コスチュームを着せ、背景の物語を作る。現在、20回以上の大会が開かれた。そのなかには、Maker Faire カンザスシティーで開かれたものもあった。

Maker Faire Tokyo 2014 In Pictures
内海香さんと夫の宏さんは、彼らが開発したロボット、クロームキッドとガルーで ROBO-ONEの優勝を何度も飾っている。現在は3Dプリントを使って、二足歩行ロボットのデザインをさらに発展させているところだ。

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スケルトニクス社のエクソスケルトンには、試着を待つ人たちの長い列ができていた。これは、基本的なマスター・スレーブ制御システムにより、人の動きを拡大するというもの。

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ニクシー管デジタル腕時計。電池駆動でリボンケーブルがバンドになっている。

Maker Faire Tokyo 2014 In Pictures
電気のサムライ! 昔の兜に現代のウェアラブル照明技術を合体させた。

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サーボやモーターを使うかわりに、テコなどの工学的機構で人の手の働きを拡張するというもの。

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寺崎和久さんは、タブレットやスマートホンで操作できるサーボインターフェイス GlueMotorで、風船の耳を動かして、子どもからお年寄りまで楽しませていた。寺崎さんは、プロトタイピングを簡単にするためにGlueMotorを開発したが、革新的な用途をユーザーが考えつくたびに驚かされているという。

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ラッシュアワーの地下鉄とまではいかないが、Maker Faire Tokyoの混雑ぶりはそれに近いものになっている。

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ニュースや天気を報告したり、電子メールを読み上げたり、ユーザーに反応したりというパーソナルアバターを展示するブースがいくつもあった。

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このかわいい生き物は、内蔵されたLEDによって頬が赤く光り、親近感がある。こうした日本人のクラフト技術と細部にこだわる感覚はずば抜けている。

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すでにKickstarterで2つのプロジェクトを成功させたブレッドボードマニアックは、さらにプロジェクトを開発中。他のMakerたちを助け、よりよいツールを提供しようという情熱に燃えている。

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Dale Doughertyによるメイカームーブメントのプレゼンテーションには、数百人の観客が集まり、立ち見も客が出るほどだった。日本のMakerたちは、とくにDaleが主張する、作ることが創造性、発見性、学習性を刺激するという意見に興味を示していた。

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手で持って使う3Dプリントペンは多くの人を惹きつけ、その芸術性をアピールしていた。

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日本のミニ四駆のマニアたちは、車両のファインチューンや最適化に3Dプリンターが有効であることに気がつき始めた。

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日本のRepRapコミュニティの活動は非常に活発で、革新的な3Dプリンターを開発している。

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日本のRepRapコミュニティが作った10センチ四方の3Dプリンター。ほとんどポケットに入る大きさだ。

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この小さな3Dプリンターは非常に解像度が高く、下のような1:2400の建物のスケールモデルもプリントできる。

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初音ミクが出てこなければ、日本という気がしない。

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5年前、丸直樹さんは、ロボットのキングカイザーシリーズの頭部をレジンキャストで作っていたが、今はAfinia 3Dプリンターで作るようになった。作業時間が数日間縮まったという。

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このグループは工事現場の交通整理用に安全帽に取り付けるLEDバイザーを開発した。車の運転者にさまざまな情報を伝えることができる。

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Arduinoベースのパーソナルアバター。スターバックスのカップでできている。

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自作の旋盤で作った日本の伝統的オモチャ、けん玉。

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頑丈で完全に動作するマイクロバイク。

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このグループは、安価ながらちゃんと動作するOculus Riftのクローン (FakeRift) を、スマートホンと100円ショップで買った材料から作った。

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Arduinoで動く赤ちゃんのお尻ふきを自動で供給するマシンなんて思いつくのは、子を持つ親Makerだけだろう。正面のセンサーに近づくと自動的に蓋が開いて濡れティッシュが出てくる。ティッシュが乾いてしまわないように、また自動的に蓋が閉じる。

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垂直離着陸ロケットのプラットフォーム。スムーズに離陸して、飛行して、着陸できる。

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– Lem Fugitt

原文