Fabrication

2015.03.13

裏庭に22フィートの津波脱出ポッドを作る男

Text by Cabe Atwell
Translated by kanai

パロアルトに住むChris Robinsonは、2011年3月に日本を襲ったような大津波が来たときに、どうやって家族を守るかを考えていた。そして彼が出した答は、Tsunamiballだった。木製の脱出ポッドだ。

自分で船をデザインして作る人は珍しくないが、Chrisには船を作った経験も、ヨットに乗った経験もない。ただ、トップクラスの木工技術を持っていた。

The wood-framed enclosure features a captain’s window and several portholes running the length of both sides.
船体の木枠には、キャプテン用の窓と丸窓が備えられている

Chrisは2012年からこのTsunamiballを、暇な時間を使って作り続けてきた。彼はいくつかのデザインをAdobe Illustratorで設計して、何人かのエンジニアに、水に浮くかどうかを見てもらった。船体の木材は、船舶用の合板をキシリトールとエポキシでコーティングしたものを使っている。外壁の厚さは約6.4センチだ。

Chris inside the 22 X 10 X 8.5-foot skeletal frame of his Tsunamiball.
フレームがまだむき出しの22 X 10 X 8.5フィートのTsunamiballの中に座るChris

ほとんどの骨組みは完成し、キャプテン用の窓と丸窓も備わったが、まだ完成ではない。これから、外壁にはフレキシブルなソーラーパネルを取り付け、電気モーターとコンポスト式トイレも装備する予定だ。折りたたみ式ベッドと電気コンロのあるキッチン、そして大容量の戸棚も作る。

原文