Makerなら捨てずに取っておくべき8つのゴミ

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

タダでもらえるパーツの山を道端で見つけたときの顔

よいMakerは、つねに無料の素材を探している。車を運転中は道路脇に何か落ちてないか目をくばり、Craigslistでは無料コーナーを探り、ゴミ捨て場に足繁く通う。そして、普通に買えばかなり高額になる家の部材などを発見したら、もう喜びは絶頂だ。

単に無料だから、安いからといって価値があるわけではない。ここでは、分解するとほぼ間違いなくお宝が出てくる8つのゴミを紹介しよう。

1. 古いコンピューター

写真：Derek Tsang

コンピューターの中には使えるものが詰まっている。プロジェクトに役立つ部品が盛りだくさんだ。それをポイと捨ててしまう人の気が知れない。ここに、壊れたコンピューターから取れる部品を列挙しよう。

・完全に動作する電源
・レーザー！
・大きくしっかりした、きれいなヒートシンク
・CDまたはフロッピーディスクドライブのステッパーモーター
・CDドライブのラックアンドピニオンのセット
・ハードドライブの強力な磁石

プロジェクトの例：PCの電源を、テスト用電源装置にする。

2. プリンター、ファクス、スキャナー

写真：Daniel Hoherd

新しいプリンター本体を買う方が、交換インクを買うよりも安いってこともある。だから、Craiglistやゴミ捨て場にプリンターが山ほど出てくるわけだ。本当に無駄なことだ。ロボティクス関係のプロジェクトを行っているなら、プリンターは素晴らしい素材の宝庫だ。

・直流モーター
・ステッパーモーター
・光学センサー
・つるつるの丸棒
・ギヤードモーターとそれに合うベルト

プロジェクト例：風力ランタン

3. プロジェクションテレビ

写真：Daniel Lobo

液晶テレビの普及により絶滅の危機にある恐竜だ。それは我々Makerにはありがたいことで、これがタダで手に入る。動かないものもあれば、動くものもある。どちらにせよ、光学系の部品が欲しいときは、これは宝の箱だ。

・巨大なフレネルレンズ
・各プロジェクション用の小さなレンズ（通常は3つある）

プロジェクトの例：巨大フレネルレンズのソーラー熱線砲

4. ビデオデッキ

写真：Hobvius Sudoneigm

ビデオデッキはすでにアンティークとなっているが、まだ手に入る。そこにはクールな部品が含まれている。

・しっかりとしたロータリーエンコーダー (ビデオのヘッド)
・直線アクチュエーター
・バネ
・直流モーター
・タイミング回路

プロジェクト例：ビデオデッキの猫餌やり機

5. 子ども用自動車

写真：LvL1 hackerspace

ペダルを踏んでも走らなくなると、ゴミ箱行きとなることが多い。しかし、モーターやバッテリーはまだまだ使える。速度は遅いがパワフルなモーターのトルクは、タダで手に入る最高のもののひとつだ。

プロジェクト例：パワーレーシング・シリーズのクラウンカー

6. ラジコンおもちゃ

写真：Les Chatfield

安いラジコンおもちゃは今やどこにでもある。つまり、あの薄っぺらなボディーをひっぺがせば、すばらしい部品がすぐに手に入るということ。安いラジコンでArduinoをトリガーできる。

プロジェクト例：USB ハンドルでラジコンをコントロール

7. タイヤ

写真：Jayme del Rosario

タイヤの処分には困る。廃棄するために料金を支払わないといけない。そんな古いタイヤの処分に困っている人の家に、ある日Makerが訪ねてきて、譲ってほしいと言われたら、どんなに喜ぶか。しかし彼らは知らない。それがどれほど素晴らしい彫刻になるか、または自家製の靴の底になるかを。薄い鉄板があれば、タイヤはバターのように簡単に切れる。