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2016.02.19

なぜ私は不細工な作品を発表するのか

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

私が作るものは、美しく仕上げられていないものが多い。そのとおりだ。普段、私は、前に戻ってギザギザの角を磨いたり、配線を整理したり、回路を小さくしたりといった作業は行わない。

私のビデオに対するコメントで、作品が荒削りで素人臭いと指摘されたり、なぜもっと美観にこだわらないのかと聞かれることがある。答えはじつにシンプルだ。それは私のプロジェクトの優先度リストには載っていないからだ。

私は、Jimmy DiRestaDarbin OrvarChris from Clickspringのような職人と張り合おなんて思っていない。そのスキルも道具も意志もない。私は、クレイジーなアイデアが機能するプロトタイプを作りたいだけだ。言ってしまえば、そのアイデアが機能するとわかれば、もう興味を失ってしまう。だから、美観を重んじ、ひとつ上のレベルに品質を仕上げてくれるPlatinumfungiのような人々と協力して仕事をするのが好きなのだ。

私よりも高いスキルを持つ人は、私のアイデアを元にもっと高いゴールを目指してもらってかまわない。私のプロジェクトは、見せることで、みなさんを刺激することが目的なのだ。クレイジーなアイデアを現実のものにするのは、誰にでもできることなのだと感じてほしいからだ。「わあ、ほんとに動いてる。自分なら Caleb よりうまく作れるけどね」と思ってくれたなら、最高だ。

私は、プロトタイプという言葉を言い訳にはしたくない。たしかに、私はプロトタイプを作っている。もっときれいに作ることはできるかも知れない。将来的には、そんなゴールを目指したいと思うが、私が目指すのは、単にプロトタイプだということを忘れないでほしい。だから、みなさんが投稿してくれる美しい作品のようには、きれいにはいかないのだ。

原文