Fabrication

2016.05.06

電動ドリルとインパクトドライバーの違い

Text by Carla Bruni
Translated by kanai

ガレージや工具箱の中に便利な電動ドリルを置いている人は多いと思う。しかし、このところ、電動ドリルとパグの間に生まれたような新しいツールが登場した。インパクトドライバーだ。これは単に電動ドライバーの形が変わったものではない。強力なパワーで硬い素材にもネジを打ち込む、まったく新しいツールなのだ。次にどちらかを買う必要が出てきたときのために、ここに比較表を示しておこう。

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ドリル

長所:
» 慎重な作業、精度が要求される作業に向いてる。
» 一定のトルクが得られる。
» ドリルビットやドライバービットが幅広く使える。
» ワイヤーホイールブラシやロータリーサンダーなどのアクセサリーが使える。
» トルクを調整できるスリップクラッチが付いている。
» 比較的安価。

短所:
» 長くて太いネジを打つときに途中で止まることがある。
» ネジ山を舐めてしまうことがある。
» チャックが緩むことがある。
» 手に衝撃が加わることがある。

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インパクトドライバー

長所:
» 強いトルクと衝撃で、密な素材にもネジが打てる。
» 力が強いので手首に負担がかからない。
» 長いネジも簡単に打てる。
» ネジ山を舐めることが少ない。
» 本体が小さいので狭い場所で使いやすい。

短所:
» ドリルより高価。
» 音が大きい。
» 六角軸のビットしか使えない。
» 細かい作業には力が強すぎて向かない。

どちらのツールも、汎用的で精度が高くて力が強いというひとつの方向性を目指して融合されていくだろう。それまでは、一般的に言って、ドライウォール、柔らかい木材、ベニア、プラスティック、真鍮ネジを使うときは、素材を壊すことが少ないドリル。たくさんネジを打つ必要があるとき、長くて太いネジを打つとき、密度の高い素材(デッキ用の木材など)にネジを打つときは、手首に負担がかからず、時間も節約できるインパクトドライバー、と覚えておくといいだろう。

原文