Fabrication

2016.09.05

熱成形のコンピューター化は新しい3Dプリント技術か?

Text by Gareth BranwynTranslated by kanai

これが正当な3Dプリントであるかどうかという議論は別として、ディズニーの研究者たちが考えたこの方式は注目に値する。これはほんとに「アハ」体験だ。このアイデア、なぜ今まで使われてこなかったのだろう。

考え方はじつにシンプルだ。まずはデジタル画像をソフトウェアを使って補完し、3Dオブジェクト化する。元のデジタル画像はプラスティック板に印刷されて、バキュームフォーミングマシン(真空成型機)に載せられる。あらかじめプリントされていた3Dモデルを原型にして、バキュームフォーミングを行うと、フルカラーの3Dのコピーができあがるという具合だ。

Disney Researchが発表したホワイトペーパー(PDF)によると、グラフィックの演算とソフトウェアの側の問題であるという。

アルゴリズムの側では、プラスティックシートが立体化されたときに、テクスチャの各ピクセルが三次元形状の上に正しく配置されるように、あらかじめ歪んだテクスチャの画像をソフトウェアのシミュレーションによって作り出し、プラスティックシートに印刷します。シミュレーションのための素材のモデルとパラメーターは、我々の形状作成パイプラインで作られたひとつのキャリブレーションのためのオブジェクトをスキャンし、解析することで自動的に抽出されます。ハードウェアの側では、3Dプリンターでポリ乳酸(PLA)フィラメントを使って石膏の型を作り、通常のカラーレーザープリンターと転写用紙を使ってプラスティックシートにテクスチャーをプリントするとい方法を提案します。我々のパイプラインの各ハードウェアコンポーネントは、我々のシンプルなキャリブレーションの手続きのおかげで、簡単に代わりを務めることができます。

白書はこう締めくくっている。

私たちは、熱成形を使ったオブジェクトの新しいデジタルファブリケーションの方法を提案しました。我々のソリューションは、多くのデジタルファブリケーションラボに普通に置かれている一般的なハードウェアによるものですが、他の方法と比較して、そのサーフェイスの品質は群を抜いています。私たちは、熱成形のコンピューター化はコミュニティに大きな衝撃を与えると考えています。それは、コストが安く、ハードウェアをあまり必要とせず、それでいて高速で高品質な製造ができるからです。さらにこれには、業界において、さまざまな熱成形製品の実験が素早くできる貴重なツールとなることでしょう。

ホワイトペーパーの全文はここで読める。

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原文