Fabrication

2017.02.13

170個のレーザーカット部品を使った関節付き巨大ハンド

Text by kanai

Gapetto’s Folly(ゼペットの愚行)と名付けられたこの巨大ハンドは、Danger FirstのEtsyストアで販売されている。手を差し込むことで、関節のある指を自由に動かすことができる。170個ものレーザーカットした木製部品と、真鍮、鉄、革が使用され、クリエイティブな彫刻も施されている。

hand-assembly

作者のIvan Owenに、どこからヒントを得たのか聞いてみた。

私はこの4〜5年間、手と奇妙な関係にありました。長い話を短く言えば、5年ほど前、創造力が湧いて(というか頭が変になって)舞台道具用に金属で大きな手を作ったのです。それがどういうわけか、3Dプリントできるオープンソースの義手の共同開発に加わることになり、それが雪だるま式に大きくなって、e-NABLEオープンソース義手コミュニティに発展しました。そして最近、また大きな手を作ってみたくなって、今度は金属ではなく木材で作ろうと考えたのです。

Ivanによると、上の動画で見られる小さな革の指ぬきの部分が、3週間のデザインでは厳しかったという。

いちばん難しかったのは、指ぬきを適正に作ることでした。それを指にはめてコントロールするため、着け心地が快適で、しかも強く、そしてできるだけ小さくしなければいけません。そうしないと、ハンドの中で自由に指が動かせなくなるからです。いい感じになるまで、3回作り直しました。

原文