Electronics

2017.05.18

Raspberry PiからGoogleに声で質問し、声で答を受け取る

Text by Takumi Funada

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Google Assistant SDKを使うと、声でGoogleに質問を投げかけ、その答を声で受け取ることができます。“OK Google”と同様の機能を自分のプロジェクトに組み込む方法と言えるでしょう。先月末、このSDKが一般向けに公開されました。Raspberry Pi3とPythonライブラリを使って試すことができます。ただし、理解してもらえるのは今のところ英語だけ。日本語で話しかけると、トンチンカンな答が返ってきます。ひと言、ふた言の「会話」でも機能を実現することができるので、興味のある人はまず英語でテストしてみましょう。

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SDKのサンプルを試すには、Raspberry Pi3(2以前のラズパイではCPUパワーが足りないのか、Pi3が指定されています)のほかにマイクとスピーカーが必要です。写真のマイクはずいぶん大きいですが、手元にこれしかなかったので使いました。声がクリアに拾えるものであれば、どれでもいけると思います。インストール手順はかなり長いものの、下記のページに従って進めていけば迷うところはありませんでした。

Getting Started with the Raspberry Pi and Python

Googleに明日の天気を訊くと、位置情報を使って地元の天気を教えてくれました。ユーザーの声をテキストに変換して返すAPIもあるので、アシスタント機能は使わずに音声認識のエンジンとして利用することも可能です。

他のハードウェアやクラウドサービスと組み合わせることで、家電制御やロボティクスといった分野に応用できます。qiitaではポンダッドさんがtwitter、IFTTT、ngrokなどを駆使して“OK Google”する例を公開しています。日本語でSDKインストールからデモまでの流れを詳細に説明してくれているので、いきなり上述のページを追うよりも、こちらを読んだほうがいいかもしれません。

Raspberry Pi にGoogle Assistant SDKを搭載して「OK Google」してみる。