Fabrication

2017.08.21

ほんの数百ドルでウォータージェットカッターが作れる?

Text by Gareth BranwynTranslated by kanai

Ben KrasnowのYouTubeチャンネル、「Applied Science」を見たことがない人は、今すぐチャンネル登録するべきだ。Benは、科学と技術を実用的に活かす最高に面白いアイデアをたくさん紹介している。内容に関わらず、彼はその実験の過程、使ったハードウェア、発見したこと、遭遇した問題点、そこから得られた結論を、丁寧にわかりやすく、筋道を立てて解説してくれる。Benの動画を見ると、自分が賢くなって、周囲の世界がどのように動いているかがわかったような気になれる。

特に、ここで紹介するApplied Scienceの動画は見る価値が高い。彼は、金属や木材やいろいろな素材を切断できる実用的なウォータージェットカッターを自作しているのだ。しかも、この装置の製作にかかった費用はわずか数百ドル。装置の心臓部に使われているのは、アマゾンで150ドルで買ったSun Joeの高圧洗浄機だ。市販されているウォータージェットカッターは何万ドルもする。数年前にKickstarterに登場したWazerのようなローエンドのカッターでも6,000ドルだ。

Benの装置は、見た目はあまりぱっとしないが、ちゃんと物が切れる。この動画では、1.6ミリ厚のアルミ板(毎分約180グラムの研削材を使って、水圧22メガパスカルで毎分最大約5センチ)と3.2ミリ厚のアルミ板(研削材と水圧は同じで切断速度は半分)、9.5ミリ厚の硬木、スタイロフォーム(研削材なし)、そしてパン(!)を切って見せている。

waterJet_2

この装置はおもに、高圧洗浄機(ちょっと手を加えてある)、オリフィス、混合チューブ(ノズル)、切削ヘッド、高圧継手、水圧計、バルブで構成されている。これらの部品は、ウォータージェット用品の専門店、AccuStreamと金物の通販サイト、McMaster-Carrで購入した。

waterJet_3

研削材を入れる容器は、市販のホッパーの価格を調べた後に気づいたのだが、底に穴の開いた容器を使えば研削材が重量で落ちてくるので、それで十分だとわかった。そこで彼はホッパーを自作した。使用した部品と購入した店のリンクは、YouTubeのこの動画の解説部分に書かれている。

結果として、このファンキーな自家製装置は、実際に使えることがわかった。市販のマシンのような速度では切れないが、趣味や小さな工房での作業なら十分だ。それに、なんと言っても安い! この動画の最後で、Benは、次のステップとして、これを安価なCNCベッドと組み合わせて、コンピューター制御で自動切削させたいと話している。この装置を日常的に実際に使おうとするなら、洒落たケースを作ってやってもいいだろう。

原文