Electronics

2018.01.12

ドリルで電線をねじる技からノートに書き込める透明シートを重ねる技、さらに掃除機で穴を掘る技まで:makezine.comの2017年ベストTips17

Text by Gareth BranwynTranslated by kanai

makezine.comでは、毎週金曜日にメイキングに関するコツや裏技やお勧め情報などを「Tips of the Week(今週のTips)としてお届けしている。情報を募集しているので、よかったら、みなさんが知っているメイキングのコツや便利な技や工房での面白話などをコメントに書き込んでほしい。記事に使わせてもらうかもしれない。今回は2017年に紹介した中から、とくに気に入ったものを集めてみた。

ジャンパー線を正確に作る技

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これはMake: Videoチャンネルの中のCharles Plattの「Make: Electronics」で紹介された技だ。動画の中でPlattも話しているが、市販されているジャンパー線のキットでは、長さによって色分けされている。だから、電源が赤、グランドが黒、信号線が緑などと機能ごとに色分けしたいときは困る。単芯線を切るのは簡単だが、正確な長さで作るのは、けっこう難しい。そこで、ここで紹介しているのが、単芯線の被膜を剥いて、測って、切るという三段階で、正確な長さの、好きな色のジャンパー線を簡単に作る方法だ。動画では難しそうに見えるかも知れないが、実際に作ってみると意外に簡単だ。

隙間を埋めるときにマスキングをする技

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前にも紹介したが、作品の表面に接着剤や充填剤が残ってしまうのを最小限に抑える方法だ。この動画はJimmy DiRestaが額縁を製作しているところだ。つなぎ目に充填剤でふさぐのだが、後で清掃したりヤスリがけをする部分を極力減らしたいということで、マスキングテープをすき間の両側に貼っている。充填剤を塗り込んだ後にテープをはがせば、後処理が大幅に楽になる。

テープの旗でモーターの方向を示す技

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イライラを解消してくれる単純な技だ。モーターを使った工作を行うときに、モーターの軸にテープを旗のようにして巻いておくと、回転する方向が目で見てわかりやすくなる。[画像提供:Nuts and Volts

ドリルで電線をねじる技

いつも冴えてるJohn Edgar Parkが、今週、Instagramに短い動画をアップしたのを見てこれを思い出した。ドリルを使って電線をねじる方法だ。チャックに小さなフックを挟む方式を使っている人が多いが、Johnのやり方で十分にいける。

ノートにアセテートのシートを重ねる技

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John Edgar Parkが少し前に教えてくれた技だが、先週、またこれに出会った。プロジェクトのデザインを変更しなければならないとき、ノートのページにアセテートのシートを重ねておけば、マーカーで描き込んだり消したりが簡単にできるようになる。これでデザイン変更も怖くない。何度でも気が済むまで描き換えられる。

掃除機で穴を掘る技

「Make:」の友人であるJake von Slattが、またやってくれた。数週間前、手の届きにくい場所に小さなナットを当てるときに、両面テープを指に貼るという技を教えてくれたが、今度は業務用の強力な掃除機で地面に支柱用の穴を掘るという技をInstagramで披露した。思いの外うまくいって、彼自身も喜んでいる。

A post shared by Jake von Slatt (@vonslatt) on Apr 8, 2017 at 4:37pm PDT

小口に接着剤を先に塗っておく技

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最近公開された「Make Something」の動画だ。比較的シンプルながら優美な額縁を作っているのだが、Davidは目の粗い木材の小口同士を接着するときのコツを伝授している。小口は接着剤が染み込みやすく、接着力が弱くなる傾向がある。そこで、前もって小口に接着剤を塗り込んでおく。そうすると、荒い目が接着剤で埋められ、接着面積が増えて接着力も強くなるというわけだ。

引き込み式のポケットノコギリを作る技

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引き込み式のノコギリの刃を作ることができる。引き込み式のカッターナイフの刃をテンプレートにして、金ノコの刃をそのサイズに加工し、カッターナイフに固定するための穴を開けるのだ。これで、引き込み式のポケットノコギリの完成。

瞬間接着剤で蝶板を付ける技

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Izzy Swanが教えてくれた技だ。先日公開された動画で、木の腕時計を入れるゴージャスな木の箱を作っているのだが、ネジで固定する前に、瞬間接着剤で仮止めするという方法を見せている。また、先にアクティベーターを吹き付けてから接着剤を使って蝶板を貼り付けるという技も見逃せない。

紙ヤスリ用のグリップを3Dプリントする技

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「I Like to Make Stuff」のBob Clagettは、紙ヤスリ用のグリップを3Dプリントするときの鋭い知恵を教えてくれた。プロジェクトの特定の面を紙ヤスリで磨きたいときは、3Dデザインソフトでそれ専用のグリップをデザインしてプリントするとよい。3Dモデルをプリントした後に紙ヤスリで仕上げたいときは、そのモデルの反転形状を利用してグリップを作れば、手の入りにくい場所も楽に仕上げられる。Bobは、このグリップは高解像度にする必要がないので、解像度を下げて短時間でプリントするのが賢明だと指摘している。そう、プリントの使い道と解像度のバランスを考えておくことは、どんなプロジェクトにも当てはまる知恵だ。

熱い砂で塩ビパイプを曲げる技

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「Make:」のシニア・ビデオ・プロデューサー、Tyler Winegarnerがこれを教えてくれた。「Darbin Orvar」チャンネルのLinnが、熱した塩ビパイプを曲げる実験の動画だ。外側から熱する方法ではうまくいかず、パイプの中に熱した砂を入れることで、うまく曲げることができた。細いものから中ぐらいの太さのパイプまで、きれいに曲げられる。どんな形も自由に作ることができる。

クランプをコーキングガンとして使う技

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TwitterでCombustible Props‏(@MrCombustible)は上の写真を公開し、こうつぶやいた。「えへへ、ボクもやってみた。工房にコーキングガンがないとわかったとき…… 😀 写真 @dev_dsp」。これはAdam Savage(@donttrythis)のツイートへの返答だ。Adamは、工房から離れた場所で宇宙服のコスチュームを作るための製図を行おうとしたとき、コンパスがなかったので、ワイヤーハンガーとペーパークリップから見事なコンパスを作り上げたときの話をしている。

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塗料攪拌用ボールの技

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今週、私は模型用品の専門店、AMMO of Mig Jimenezから塗料を買った。それは目薬用のスポイト瓶に入っていたのだけど、攪拌用のボール(スプレー塗料の缶に入っているやつ)が入っていたことに感動した。他のメーカーの塗料には、なぜこれが入ってないのか不思議なくらいだ。高価な模型用の塗料が瓶の中で固まってしまったことが何度もある。もしこれが入っていたなら、塗料が攪拌されて良好な状態を保てたろうに。そこで、攪拌用のステンレスボールが売られていないか検索したところ、たくさん出て来た。たとえば、私が注文したのは、Amazonのこれ。「攪拌用ボール」や「スチールボール」などといった言葉で検索できる。ついでに私は、アイドロッパーボトル(スポイトびん)10個も注文した。2.34ドルだ。これから、蓋がポンと開くボトルから、機密性の高いスポイト瓶に塗料を移そうと思う。

美しいハンダ付けの技

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いつも役に立つ技を教えてくれる「Maker Update」のDonald Bellが、プリント基板のハンダ付けをした箇所を美しく仕上げる方法を伝授してくれた。近ごろのプリント基板は芸術的なほど美しいものが増えているので、ハンダ付けもそれに見合うように美しく行うべきだとDonaldは主張している。やり方はこうだ。ハンダ付けした部品の脚を、ハンダの山の上で切断するのではなく、できるだけ基板に近い部分で切り落とす。そして、その部分をハンダごてで再び熱し、ちょっとだけハンダを付ける。すると、きれいな丸いハンダの山になる。Donald は、この方法をInstructableで詳しく解説している。

レーザーで彫刻した部分を着色する技

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YouTubeチャンネル 「Laser Wood Minnesota」は、レーザーカッターでほどこした細かい彫刻を着色するための驚きの技を紹介している。エポキシに色を付けるための染料(TransTintなど)を変性アルコールと混ぜておく。あとはこれを擦り込んで、表面を拭き取るだけ。すると、彫られている部分にだけ色が付く。

グルーガンでプラスティックのリベットを作る技

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「Barb Makes Things」は、最近私のお気に入りに加わったMakerチャンネルだ。Barbが11月の末に公開した動画は、彼女のこれからのメイキングの方向性を語ったものだが、そのいちばん最後に、グルーガンのノズルを使ってプラスティックのリベットを作る場面が出てくる。プラスティック棒の先をグルーガンの熱いノズルに押し当てるだけでリベットの頭ができる。これは頭がいい!

超きれいなケーブル接続の技

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この技のチュートリアルで、Becky Sternは、電線をつないで、ハンダ付けして、熱収縮チューブで仕上げるときのコツを伝授している。2本の線のつなぐ場所をずらすのがポイントだ。そうすれば、熱収縮チューブで閉じた部分が重なって大きなコブにならずに済む。

原文