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2018.02.26

夫婦でプロパン砲を作って学んだ4つのこと

Text by Evan and Katelyn
Translated by kanai

テレビ番組「怪しい伝説」を見て、何かを撃ち抜く様子をスローモーションで見てみたいと思わなかった人間はいないだろう。それが、透明なプロパン砲を作った私たちの動機だ。それで何かを撃ち抜くさまを撮影してスローモーションで見るのだ。この子どもじみた夢が実現した瞬間は、下の動画の1分8秒あたりで見られる。

数週間をかけたこのプロジェクトで、私たちは何を学んだのか?

教訓1 – 点火が命

プロパン砲が炸裂したときは最高だ。しかしそれは点火すればの話だ。私たちの場合は、10回トリガーを引いたうちの1回ぐらいの確率だった。

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よくあるポテト砲などでは、発射剤にスプレー缶のガスが使われるが、あれは安定的に発火するので割と簡単だ。

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自分たちで実験して割り出したわけではないが、プロパン5パーセント、空気95パーセントという混合比が、いちばん爆発しやすいとされている。私たちのデザインでは、ガスを混合するチャンバーと点火用のバーナーに頼っていた。バーナーのトリガーを半押しにするとガスがチャンバーに流れ込み、チャンバーから放出される際に外気を吸い込んで、ちょうどいい混合器になるという計算だ。

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通常は先端で発火する。しかし、私たちが採用した構造では、いくつかの問題点があった。1) チャンバーにガスを送り込んだとき、チャンバーはある程度閉鎖されているため、空気がうまく流れ込んで来ない(つまり混合が難しい)。2)設計上は炎が移動する必要はなかったのだが、チャンバー全体を移動するようになった。

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なので、バージョン2を作るときは、点火装置はチャンバーに直接取り付けることにする(バーベキュー用のライターかテーザーを使う)。そうすればもっと点火回数が増えて、チャンバーの混合気の割合がよい状態になったとき、いつでも発火できる。

教訓2 – プロパン砲は超うるさい

これは予測ができたはずのことだが、実際に聞いてびっくりした。本物の銃に比べたら静かかもしれないけど、大量の空気が押し出されるときの音には驚かされる。

安全対策をしっかりしておけば、家の庭で撃てるだろうと考えていたのだが、数回テストした結果、ご近所さんに迷惑をかけないように、もっと適切な場所を探すことにした。この手のプロパン砲は、違法ではないことを確認している。私たちは、まだ公共駐車場が残されている閉園された公園を見つけた。ここなら完璧だ。それでも、音のことは心配だった。

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私たちの視聴者で、銃の消音器のメーカーに勤めている人が、素晴らしい消音器のデザインを送ってくれた。今の砲身にかぶさる太い筒で出来ていて、消音材が詰め込まれている。そして、砲身まで穴を貫通させてガスを逃がす仕組みになっている。

注意:これが銃の消音器でないことをハッキリと示しておくことが重要だ(エアガンが全米ライフル協会に睨まれないようにするのと同じこと)。消音器は、砲身に固定して取り外せないようにしておこう。

テキサスのおまわりさんは親切だった。閉園された公園でごそごそしている私たちは、パトロール中の警察官の注意を惹いたのだけど、私たちの実験が安全であると知ると、「撮影がんばってね」と言ってくれた。プロパン砲のテスト場所を苦労して探した甲斐があったというものだ。

教訓3 – 全長2メートルのポテト砲は装填が大変

一般的に言って、エネルギーが射出物に力を伝える時間が長いため、砲身は長いほうが強力になる。しかし、トリガーを引いてから射出物が飛び出すまでの時間も長くなる。これは命中精度の低下につながるのだが、私たちは別に小さな物や遠くの物を狙うわけではないから、砲身は1.2メートルとした。チャンバーを加えると全体で約2メートルになる。

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射出物は砲身の先端から入れる仕組みなので、装填は2人で行わなければならない。1人でやろうとすると腰を傷める。

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バージョン2では、砲身の手前から入れるか、ボルトアクションにするか、リボルバーにするか、簡単なスリーブ式にするかして、もっと早く撃てるようにしたい(そこが重要)。

教訓4 – プロパンは空気より重い

撮影が後半に差し掛かるころ、私が撃つときのほうが、妻のKatelynが撃つときよりも安定的に発火することに気がついた。身長2メートルの私の場合は、何を撃つときでも、たいてい砲身が下を向くことになる。反対に妻の場合は砲身が上を向く。

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プロパンは空気よりも重いので、砲身を上に向けるとプロパンが点火装置の近くに溜まってしまい、混合気が濃くなりすぎる。砲身を下に向けると、バーナーから流れ出るガスが空気と混ざり、チャンバーに炎が運ばれるのだ。

結論として……

プロパン砲を作って試し撃ちをしてみて、いちばん良かったのは、「楽しかった!」ということだ。心底お勧めできるプロジェクトではないが(下の安全対策のところも読んでね)、続けていきたいと思ってる。もっといろいろなものを撃ち抜いて、空気砲も作ってみたい。私たちの記事が役に立てば幸いだ。下の動画へのコメントも待ってる。

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安全と法律について

このような火器を作るときは、手を抜かないこと。そして安物の代用品を使わないこと(スケジュール80以上のパイプを使うこと)。塩ビ用接着剤から発するガスは燃えやすい。試し撃ちをするときは、接着剤が完全に乾燥してから行うことが重要だ。

撃つときは、安全対策を十分にしよう。防護メガネをして、前方に何もないことを確認する。砲身の中を覗き込んではいけない。傷ついては困るものには絶対に砲身を向けない。ガスが砲身に残っている場合があり、ゆっくりと蒸発している。だから、いつでも発火するものと思っておこう。破損していないかを常に確認して、壊れたプロパン砲は絶対に使わないこと。

・塩ビは低温になると脆くなる。気温が15度以下のときは撃たないようにしよう。
・私たちも「Make:」も、プロパン砲に起因する問題の責任は負えない。
・プロパン砲(一般的にはポテト砲)が違法となる地区もある。街中で12ゲージまでの銃なら持ち歩きが許される地域でも、違法になることがあるので、地元の法律をよく調べて、それに従って欲しい。

原文