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2018.08.22

[MAKE: PROJECTS]おもちゃ発明家のノートブック:ボールペンとプラ板でピンボールを作ろう

Text by Bob Knetzger
Translated by kanai

ノック式のボールペンはどこにでもある。銀行でも、病院でも、用紙に名前などを書き込む必要のある場所には、かならず置かれている。こんなタダ同然なボールペンを使って、面白いオモチャを作ろう。ボールペンピンボールだ。

作り方

exploded-view

ボールを打ち出すランチャーには、インクの芯をプランジャーとして使う。ノックカバーでボールを押し出す。押し出す力はスプリングから得られる。ボールペンを分解して、カムやら下のケースなどの余分なものを外す。上側のキャップはすべてをまとめるのに必要。クリップは後でマシンに取り付けるときに使う。

reassembled-pen

スチロール樹脂板(プラ板など)を用意して、このテンプレートをダウンロードして、そのとおりに切り分ける。樹脂板を切るときは、カッターで何度か切れ目を入れて、折り曲げるときれいに割れる。本体の台になる部分と、仕切り版となるレールを何本か切っておく。

score

bend

台となる板の上に、レールを配置する場所に鉛筆で印を付ける。レールを合わせてみて、必要な長さの部分に印を付け、切る。

measure-strip

ちょうどよい長さに切ったレールを元のように台に合わせ、樹脂用の接着剤を注射器容器に入れ、合わせ目に流し込む。接着剤は隙間に染み込んでゆく。接着剤が固まるまで、数秒間、そのままの位置を保つ。

glue-strip

同じ要領でレールを並べてゆく。角の部分が全体の強度を高める。端のカーブとレールとの間に、ビー玉が通れるだけの十分な空きがあることを確かめておこう。

make-curve

最後に、台の裏側にスタンドを接着して、台に角度を付ける。

add-foot

ランチャーを作る。ボールペンのクリップを小さく切ったスチロール樹脂板に接着する。手前のレールに3ミリ径の穴を開ける。ボールペンの芯は通るが、バネは通らない程度の穴がよい。

drill-hole

ランチャーを前後に動かして、バネが穴を開けた手前のレールにピッタリ付いて、ほんの少しだけ押された状態になる位置を探す。よい位置がわかったら、そこにボールペンを固定したスチロール樹脂板を接着する。接着剤が完全に硬化したら、ランチャーを試してみよう。うまく打てないときは、一度取り外して、位置を調整して接着し直す。インクの芯の「プランジャー」を引っ張る加減によって、本物のピンボールマシンのように、ビー玉が転がってゆく先が調整できる。

installed-shooter

ターゲットを作ろう。「MAKE」の各文字を薄いボール紙に書き、ビー玉の通り満ちに並べておく。ボールが当たると一緒に落ちてくるように、軽く置いておく。

folded-target

rear-foot

遊ぼう

ターゲットを並べてボールをセットする。簡単な一人プレイの場合は、できるだけ少ない打数ですべてのターゲットを落とすという遊びができる。ボール4つですべて落とせればパーフェクトだ。時間制にするとスリルが増す。どれだけ早くすべてのターゲットが取れるか。二人プレイの場合は、代わりばんこに打って遊ぶことができる。たとえば、一人はMAKEの母音だけを狙い、もう一人は子音だけを狙うというルールにしても面白い。いろいろ楽しいルールを考えてみよう。

make-targets

材料

・ノック式のボールペン
・ビー玉
・軽いボール紙
・スチロール樹脂板(クラフト店で売っている)

原文