Electronics

2012.04.16

Shapeoko ─ 手の届くCNCフライス盤キット

4月1日、InventablesはShapeoko kitsの販売を開始した。エイプリルフールではない。このホビー向けCNCフライス盤には3つのバージョンがあるが、どれもMakerSlide systemで作られている(リンク先は日本語)。このような安価なキットが発売されたことで、MakerSlideの有用性と、Makerにとって実用的な組み立てブロックであることが証明されたわけだ。Shapeokoを開発したEdward Fordにとって、これは大きな幸運となったわけだが、ここまでの旅は長かった。

Electronics

2012.03.02

Soapbox:オープンソースハードウェアの{暗黙の}ルール

私は、オープンソースハードウェアはすでに定着したと信じている。それは、素晴らしいコミュニティとして、素晴らしい運動として、そして多くの人にとって素晴らしいビジネスとしてその地位を確立している。私は、毎日何らかの形でオープンソースハードウェアと関わっているが、ひとつ話しておきたいことに、私たちはみな、いや私たちの多くが、ある暗黙のルールに従っているということだ。なぜだろう。「オープンソースハードウェア」と総称しているものを中心的に推進してきた人たちは、みな顔見知りだ。友だち同士だ。

Fabrication

2012.02.20

オープンソース焼結型 3D プリンタ

プラスティック材料を積層していくタイプの高速プロトタイピングは、家庭やホビーユーザの手の届くところにやってきた。しかし、常識的な予算で金属を使った高速プロトタイピングをしたいと思ったら、削り出す方式に限定される。フライス盤のようなCNCマシンを使う方法だ。だからと言って「安価」なわけではない。Shapewaysのような業務用の3Dプリントサービスでは、ステンレスや金を使った金属の積層型モデルを作ってもらえるが、非常に高価だ。

Electronics

2012.01.23

ファブラボ・ブームボックス

MITの学生、Matthew Keeterは、かわいいポータブル音楽プレイヤーを設計製作した。ニール・ガーシェンフェルドのかの有名なHow to Make (almost) Anything クラスの卒業製作だ。ケースは、3つの8角柱を組み合わせた形状になっている。部材は5.2mm厚の合板をレーザカットしている。操作系は容量性タッチセンサを使った5つのボタン。音楽データはSDカードでプレイヤの背面から供給する。プリント基板は両面式で、プリント基板用のロボット・フライス盤で切り出した。

Electronics

2012.01.12

求むMaker ── Open Source Ecologyが仲間を募集中

我らが友人、Open Source Ecologyは、世界中ですばらしい活動をしているが、現在手を貸してくれるいろいろな技術分野の人たちを募集している。ところでOpen Source Ecology(OSE)って?Open Source Ecology は、農業家、技術者、支援者のネットワークからなるGlobal Village Construction Set(GVCS:グローバル村建設セット)、つまり、モジュラー式の、自分で作る、低価格で、オープンソースな高性能プラットフォームです。

Electronics

2012.01.11

新型MakerBot「Replicator」登場

最新型MakerBot 3Dプリンタのニュースを聞いて興奮した。名前は「Replicator」(リプリケータ)。デュアルエクストルーダ(エクストルーダ=押出装置)やインターフェイスコントローラなど、この1年ほどで加えられた改良点がすべて含まれている。製作スペースは9×6×6インチ(約22.5×15×15cm)、ステップストルーダがひとつのタイプと2つのタイプがある。
内蔵されたインターフェイスコントローラは非常に賢く、コンピュータを接続しなくてもプリントができてしまう。

Crafts

2011.11.04

オープンソースハードウェアはいかにKickstarterをキックスタートさせるか

朝起きたら、見ず知らずの人がまったく無断で、あなたが開発した電子回路を製品に使っていた。使用料などは一切受け取っていない。その製品の価格は31,000ドル以上もする。彼らは、あなたが心血注いで作り上げた回路で儲けようとしている。あなたの回路が、どんなものに使われるのか、あなたには手出しも口出しもできない。これって、悪夢じゃない? ある人にとっては悪夢だが、これが理想の世界だと言う人もいる。これが今週のSoapboxのテーマだ。オープンソースハードウェアがKickstarter(キックスターター)をキックスタートする!
では始めよう。

Electronics

2011.10.20

オープンソースハードウェアのlittleBitsが最初の決算 – そしてMoMAに収蔵!

オープンソースハードウェアのメーカー、littleBitsが第一回の決算を迎えた。そして、MoMAコレクションに加わることも決まった。創設者のAyahの言葉だ。

littleBitsにとって、ビッグなビッグな日でした!
まずは、最初の決算を無事に終わらせることができましたことを報告します。3年半の手探りの研究開発(つまり血と汗と涙)の末、littleBitsは世界トップクラスのテクノロジーリーダーの出資を受けることができました。その中には、私のヒーローであるJoi(伊藤穣一)とニコラス・ネグロポンテも含まれています。

Electronics

2011.10.06

オープンハードウェアの未来に関するBunnie HuangのOHWS講演

私はOpen Hardware Summitに参加できなかったのだが、Bunnie Huangの講演「オープンハードウェアの本当の時代がこれからなのはなぜか」で語られた展望には刺激を受けた。一個人が技術系大企業と対等に張り合えるようになるという未来予測だ。
現在、オープンハードウェアはひとつのニッチ産業です。ここで私は、小さな企業や個人開発者の力によって大企業が廃業に追い込まれるという傾向に注目しましたが、20年30年後の未来には、パワーバランスを引っ繰り返して、大きな革新をもたらす根本的な転換の流が起こると私は見ています。