Electronics

2019.07.30

Maker Faire Tokyo 2019の見どころ #3|優雅に動くドール型ロボットからロボットっぽい「何か」までバラエティ豊かなロボティクス

Maker Faire Tokyoには毎回さまざまなロボットが出展される。製作の目的や実装方法は千差万別で、それぞれの来歴を聞くだけでも興味深い。「ロボティクス」のカテゴリから一部を紹介する。

ふだんロボットをよく見ている人ほど「真広(まひろ)・テクノロジー」の女性型ロボット「ST-01」には驚くようだ。高さは50センチほどで、外見は一般的なドールと変わらない。市販されているロボットのキットのような無骨さは皆無で、サーボモーターが入っているとは思えない細さだ。

Kids

2019.07.22

mBotをただの車型ロボットで終わらせないための本『mBotでものづくりをはじめよう』は7月26日発売!

世界で数十万台以上販売されているMakeblockのプログラミングロボット「mBot」。オープンソースプラットフォームをベースにした柔軟な拡張性を備えており、新しいコンポーネントの追加や、自由なアイデアを実装できるのが特徴です。そんなmBotを使い、基本の組み立て方にとどまらない、オリジナル作品やプロジェクトを作るための本が発売されます。

Electronics

2019.07.16

東京大学とPreferred networksの研究者によって作られた木の枝が自走するロボット「Walk」

それは地面を自走する木の枝。『ロボットや人工知能が人々の雇用を脅かす』『ロボットに負けない人間力を』そんな煽り文句が日本の経済誌の誌面を飾る昨今、意表を突くような革命的なロボット「Walk」が現れた。

東京大学とPreferred networksという企業の研究者によって開発されたこのロボットはArduino Megaを搭載し、ディープ・ニューラルネットワークを活用した深層強化学習によるシミュレーションによって得られたデータを使って歩くが、しかしそれはただの木の枝だ。

Electronics

2019.04.17

燃料噴射装置を利用した水で路上に印字するロボット

Maker Faireでは、いろいろな種類の、道に文字を書いて走るロボットが登場して、近くを歩く人たちの目を惹いている。文字を地面に印字する方式は数々あるが、何を使って書くかによって、文字が思っていたより長い時間残ってしまったり、ぜんぜん消えなかったりする。そこで、InstructablesのユーザーCharles Gloriosoは、かなり賢い方法をシェアしている。水に圧力をかけて路上にメッセージを書くというやり方だ。

走行用モーターを結束バンドで固定。

Electronics

2019.01.30

他のニュースでは見られないCES 2019で見つけた「Make:」好みのプロダクト

今年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)も終わった。「Make:」は今年も、DIYとスタートアップの新星を求めて、壁のように立ち並ぶテレビや光るカラオケスピーカーや家電製品や、その他の「コンシューマー」で「エレクトロニクス」なやつを見て回った。

帰ってきてから印象に残っているものを、ちょっとメモしておく。

・最高潮の2019年CESだったが、その雰囲気はこれまでの数年間と変わらない。いちばん印象に残っているのは「もっとテレビを買ってください」という空気。

Electronics

2018.09.18

オープンソースで本格的なロボット犬を作るOpenDogプロジェクト

イギリスのマッドで熱烈なロボット愛好家、James Brutonが、また新しいことを始めた。彼はこれまで、レゴのスケートボード、スター・ウォーズのBB-8、アイアンマンの自家製スーツなどを作って披露してきたが、今回は、ボストン・ダイナミクスみたいなロボット犬を、オープンソースのプロジェクトで作ろうというのだ。その名も「OpenDog」。すべての人に向けたオープンな開発プロジェクトは、いつだって楽しくて興奮する。みんなで作って、参加して、デザインやアイデアや、プロジェクトの進め方などに関する意見を出し合えるのがいい。

Electronics

2018.07.12

花火を発射する6足歩行のストランドビースト

Jeremy Cookは、みんなが大好きな「ストランドビースト」のデザインを、誰もやったことのない形で役立てたいと考えてきた。そして、いろいろな素材やコントロールシステムを使っていくつか作ってみた。今回製作した最新版には、7月4日のアメリカ独立記念日を祝うための、花火の発射機能を搭載している。

Bluetoothでコントロールできるように、いくつかのモジュールをつなぎ、リレーとニチノールの線を使って花火の点火装置を作った。もちろん、彼はそれを花火を発射するのに相応しい外観を与えたのだけど、なかなかいい感じだ。

Electronics

2018.06.12

卒業製作で3本脚で歩行する『インターステラー』のロボット、TARSを作った学生たち

スウェーデンのヨーテボリにあるチャルマース工科大学の学生たちが、卒業製作に作るものを決めるとき、デザインが面白いものがいいと思った。歩くロボットを作りたいと彼らは考えたのだが、それはあまりにも複雑すぎた。そこで思い出したのが、映画「インターステラー」に登場する箱形のロボット、TARSだった。彼らはそれを作ることに決めた。

とは言え、本物のように完全に変形が可能で会話ができるようなものではなく、3本脚で歩行するだけのTARSを作ることになった。まずはシミュレーションからだ。

Electronics

2018.05.22

“タコ焼きロボット” はコモディティ化したロボットアームを使って社会のニーズに応えるプロダクトの最初の一歩 — コネクテッドロボティクス代表 沢登哲也さんインタビュー

2017年のMaker Faire Tokyoに出展していた、タコ焼きロボット「OctoChef」。なかなかうまくタコ焼きをひっくり返せず、子どもたちから声援を受けていた姿が印象的だったが、その後、「コネクテッドロボティクス」社として複数の投資先からの出資を受け、OctoChefの開発を進めている。コネクテッドロボティクスが現在オフィスを構える東京都小金井市の農工大・多摩小金井ベンチャーポートに代表の沢登哲也さんを訪ねた。

タコ焼きロボットを囲むコネクテッドロボティクスのメンバー、メンバーはフランス、イギリス、香港、日本とさまざまな国から集まっている。

Electronics

2018.05.11

ロボットにイケアの家具を組み立てさせてみた

ロボットにやらせたい仕事として、イケアの家具の組み立て以外に考えつく人は、そういないのではないかと思う。私は、個人的には、あのスカンジナビア産の家具を組み立てるのが好きなのだけど、極めて少数派の意見だろう。それだから、酔っ払ったりハイになった人が、または小さな子どもや年寄りが、イケアの家具を組み立てようとするYouTube動画がたくさんあるんだろうな。そのどれもが、混乱とフラストレーションの後に、馬鹿騒ぎで幕を閉じるという似たようなシナリオになっている。

そんな、醜態をさらす者の中に、ロボットも加えてやろう。