Fabrication

2017.09.20

3Dプリンターで世界最古とされるアッシリアの鍵を再現

Makerムーブメントの恩恵は、ツール、素材、技術と数々あるが、市民科学者や市民技術者たちが、メイキングによって歴史を探ろうとする活動を助ける資料が手に入りやすくなったこともその1つだ。さらに、そうしたツールの1つである3Dプリンターを使えば、古代のさまざまな機械を再現して実験することができて、その情報を即座に大勢の人にシェアできる。

Maker’s MuseのAngus Devesonも、そんな市民科学者の一人であり、手を休めることのないティンカラーだ。彼は3Dプリンターを使っていろいろな勉強をしている。

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2017.09.13

食べられるイノベーション:食べ物の3Dプリントを普及させる「3DigitalCooks」

シンガポールからアメリカ、そしてヨーロッパ全体に向けて、Edible Innovations(食べられるイノベーション)は、生産から流通から販売までのあらゆるステージで世界の食料システムを改善しようと考えるFood Makerたちを紹介しています。私たちといっしょに、この産業の大きな流れを、Makerの視点で探ってみませんか。優れた教育的な核を持ち、未来への偉大なる挑戦のための主要なツールとしてフードイノベーションを推進するFood Innovation ProgramのChiara Cecchiniが、世界のFood Makerたちの顔、話、体験を紹介します。

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2017.09.06

3,499ドルのDaVinci Colorによってデスクトップ3Dプリンターにフルカラーがもたらされる

私たちの3Dプリンターのテストチームが見てきたここ数年間の3Dプリンターの動向として、「オールインワン」化の普及と、マルチエクストルーダーを備えたプリンターの急増がある。マルチエクストルーダーにはいろいろな役割があるが、中でももっとも大きなものはマルチカラー化だろう。しかし、XYZ Printingはそれを一段階進めて、溶解樹脂積層法(FFF)方式としては世界初のフルカラーの3Dプリンターを発表した。DaVinci Colorは、FFFとインクジェット技術を組み合わせた、とてもユニークな新型マシンだ。

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2017.08.30

金属3Dプリントのデザインの落とし穴

今や、自動車、航空機、医療の分野で大々的に使われている金属の3Dプリントだが、Maker、プロダクト・デザイナー、エンジニアたちの間にはまだ十分に浸透していない。しかし、ジュエリーのようなごく小さな物を扱う一部の分野では、その存在価値が認められ始めている。そろそろ、自分のプロジェクトに金属3Dプリントを取り入れるときが来たようだ。ただしその前に、金属のプリントには厄介な点があることを知っておこう。

プラスティックのプリント方法は、そのまま金属に当てはまるわけではない。

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2017.08.24

3Dプリンタで出力するソーホースブラケット

「ソーホース」と言われても最初は何のことかわからなかったのですが、写真を見たらスグに「あ、それ、私も作りたいです」となりました。この部品はソーホースブラケット(sawhorse bracket)と言われることもあるみたい。角材で4本足の台を作るときに使う金具。ただし、これは3Dプリンタで出力されています。高尾俊介さんがTinkercadを使ってデザインしたもの。ちょうどいい大きさのテーブルが欲しい、というところから始まって、試作を重ねながら設計を改良している過程。

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2017.02.02

TinkerCADが日本語に対応

かんたんに使えるWebベースの3Dデザイン&モデリングツール “TinkerCAD” が日本語化されました。メニューやダイアログ内のメッセージが日本語で表示されます。

もし、ログインしても英語のままならば、ページ最下部のドロップダウンリストで「日本語」を選択してください。

「そういえば、TinkerCADはしばらく使ってないな」という人は、もしかするとベータ版の存在に気づいてないかもしれません。昨年8月に公開されたベータ版は、ユーザーインタフェイスが全面的に改善され、より快適にデザインできるようになりました。

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2017.01.30

鉄の10倍強い3Dプリント素材

去年(2016年)の9月、ドイツのHasso-Plattner-Institute(ハッソ・プラットナー・インスティテュート)と、そこで行われている素材の内部構造をハックして、シンプルな動力のないマシンを作るための素材の研究開発(「3Dプリンターで簡単な機械を作るメタマテリアル」は日本語訳)について紹介した。マイクロ構造の研究によって、彼らはスイッチ、ラッチ、ドアハンドルなどに応用できるシンプルなメカニズムを3Dプリントすることに成功した。

今度は、メタマテリアルの分野で大きな発見があった。

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2017.01.20

同じデザインを熱積層、光造形の3DプリンターとCNC(Shopbot)で作って比較する

プロトタイプ(試作品)の製作は新しいことではない。何百年も前から、発明家は新しいマシンのモックアップを木を削ったりして作ってきた。ライト兄弟もトーマス・エジソンもプロトタイプを作っていた。しかし、プロトタイプの製作には、アイデアだけではなく、かなり高度な技術が必要だった。

現在のプロトタイピングは違う。デザインはコンピューターのソフトウェア上で作られ、それを製造するマシンに直接送られる。しかも、3DプリンターやCNCルーターも手ごろな価格で買えるようになってきた。

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2016.12.26

NexD1は導電性レジンも使用可能なポリジェット式3Dプリンターだ

ご多分に洩れず、「Make:」もクラウドファンディングのプロジェクトといいつながりを持ちたいと考えている。しかし、開発が遅れるものも多く、なかにはとうとう発売されないものもあるため、新しくキャンペーンを始めたばかりのプロジェクトに関しては、普段は少し様子を見てから記事にするのだけど、そんなルールも忘れさせるほどエキサイティングなものがある。

ベルリンのNext DynamicsのLudwig FaerberとBen Hartkoppは、間もなくKickstarterキャンペーンを行う予定の3Dプリンター、NexD1を見せてくれた。

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2016.12.05

3DプリントできるアイテムをVRで作るOculus Medium

私たちが「Make」誌でバーチャルリアリティーに関する記事を書いていたころ、それがMakerにどう関係してくるのか、という疑問を持っていた。自作のヘッドセット、プロトタイプ、カスタムコントロールシステムといったプロジェクトを紹介してきたが、ほかのVR以外のプロジェクトと違って、それを何に利用するのかという話はなかなかできなかった。その理由のひとつには、まだ普及していなかったことが考えられる。しかし状況は変わった。3Dプリントを含むデジタルメディアでの利用にフォーカスした新しいプログラムが現れている。