Fabrication

2022.08.19

[Maker Faire Tokyo 2022]注目出展者紹介 #3 ― “足回りの弱さ”を克服したオフロード仕様のロボットやクローラーモジュールを開発するCuboRex

株式会社CuboRexは、田畑や建築現場など舗装されていない道路の走行に対応した電動アシストタイヤやクローラーを開発しているハードウェアスタートアップだ。

機器やロボットに取り付けられるテスト開発用電動クローラユニット「CuGo」、手持ちの一輪車に取り付けて電動アシスト化できる「E-Cat Kit」、4輪の自動搬送ロボットを開発・販売するほか、さまざまな企業との協業で不整地向けロボットの共同開発に取り組んでいる。

Fabrication

2018.12.26

日本製とスイス製の腕時計を徹底的に分解するWIREDの分解動画シリーズ

子ども時代に、機械の仕掛けを知りたくて分解に明け暮れた経験を持つMakerは多いはず。WIREDは、その楽しさを素晴らしい動画で蘇らせてくれた。公認時計職人が高級腕時計を徹底的に分解して、日本とスイスのエンジニアリングの違いを探るという企画だ。

私はこの動画にすっかり魅せられ、29分間の分解工程を一気に見てしまった。映像は上品で、大げさなナレーションも、けばけばしいグラフィックもない。私はこれを見て、腕時計の仕組み、どのように組み立てられているのか、日本とスイスの違いまで学ぶことができた。

Fabrication

2017.11.29

腕時計が動く仕組みを解説した1950年代の映画

20世紀半ばに制作された、この手の工学系の動画はみんなも大好きだろう。Boing BoingのMarkが紹介してくれたのは、おそらく1950年代のもの。腕時計の各部品が、どのように連携して動くのかを解説している。

Markは、それよりもっと古い1930年代に作られた自動車の差動装置の仕組みを解説したビデオも紹介している。私たちも以前にここで紹介した。

Fabrication

2017.07.05

アンティキティラの機械をリバースエンジニアリングする

「Make:」の外部筆者でもあるClickspringのChrisは、「アンティキティラの機械を復元する」と題されたYouTube動画シリーズを公開している。その中でChrisは、古代の神秘の装置「アンティキティラの機械」を紹介し、解説を行い、それぞれの部品がどのように作られたかを特定するという困難な調査を経て、実際に自分で復元して見せている。その要点は、メカニズムの復元という大変な作業の記録と、もうひとつ、その部品を、現代のものではなく、古代の道具でどのように作られたかを探るところにある。

Fabrication

2017.03.02

手ごろな材料だけでできるポンプの作り方

気体や液体を動かしたいときがあると思います。ポンプを買えばいいんですが、なかなか安くてちょうどいいものは見つからなかったりしますね。でも、小容量のものであれば作れるんです。ミチシルベさんの作例は、無限回転式に改造した小型のサーボモータとシリコンチューブを使うもの。簡単なしくみでかなり高性能なポンプを実現してます。動画ではその方法がわかりやすく説明されている。ラジコン潜水艦のバラストタンクや自動水やり機もこれで実現できそう。

Kids

2016.09.08

感覚的なメカの動きを視覚・数値化するアプリ

QosmoとTASKOの共同開発によるiPhoneアプリ、“TASKO APPS mm/sec” と “TASKO APPS RPM” は、機械の動きを考えるときの助けとなるソフトウェアツールだ。

ものづくりの世界では「勘どころ」が重要ですが、素材や部品・工作機械は全て「数値」が基本。感覚やイメージがあっても、それを数値に置き換えるのは難しいですよね。そこで、各数値を視覚化して、よりフィジカルな工作を実現するためのアプリを考案! このアプリは、数値を直感的な動きやビジュアルに置き換え、部品選定の補助、機械工学学習に役立ちます。

Electronics

2016.02.18

エレクトロニクスと歯車による時の可視化

真壁友さんの新しい作品が伊勢丹新宿店で開催中の『近未来美術展DOORS』で公開されている。「時の可視化」というテーマを継承しつつ、最新作はメカニズムが大きく変更された。電子回路を組み合わせて、クオーツ時計を実現している。機械式時計のプロジェクトは、当ブログでも何度か紹介したが、クオーツムーブメントを作る試みには予想外の新しさが感じられる。10分間に1度、レールの上を転がる球が時を告げる仕組みもかわいい。

開催は2月22日(月)まで。27組のアーティストによる作品が並ぶ。

Fabrication

2016.02.16

3Dプリントしたトゥールビヨン付きの時計

この、トゥールビヨン付きの3Dプリントした時計を見てほしい。スイスの時計職人、Christoph Laimerの作品だ。時計用語に詳しくない人のために説明すると、トゥールビヨンとは「時計の脱進機に追加されたメカニズム……つまり、脱進機とてん輪を回転するケージの中に収めることで重力による影響を相殺して、時計(つまり脱進機)が特定の場所で止まってしまわないようにするための装置だ。

Fabrication

2016.01.14

機械式腕時計を作ってしまった人

したーじゅさんは機械式腕時計を作った。ネジ以外の全部品が自作。これが1個目という。動画にその過程がまとめられている。自室で、ひとりで、全部作っているように見える。驚いたので、さっそくメールを送っていくつか質問をした。以下はその一問一答です。

設計開始から完成までにどのくらいかかりましたか?

2か月です。大まかに分けて、1か月で設計と加工プログラム作成、1か月で加工、組み立て、調整です。ただし、それまでに時計の勉強、加工の勉強、設備の調達、試作(置時計の作成)等を行い、ある程度の準備をしました。

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