Crafts

2020.12.08

バルセロナのFab Labがロックダウン下で進化させる持続可能な自給自足生活

新型コロナウィルスCovid-19の感染数が世界で再び増加し、感染拡大がピークを迎えている。

ヨーロッパでも一番規模が大きいローマのMaker Faireは当初オンサイトとのハイブリッドで12月に開催される予定だったが、先日完全なオンラインイベントに変更されてしまった。各国で飲食店の閉鎖や外出制限などの感染抑制策が行われるているが、同時に経済活動に対する影響への不安も日々高まっている。

しかも問題は経済にとどまらない。パンデミックが労働力や物流に影響を与え、食糧生産が不安定になるという予測もある。

Fabrication

2020.10.22

「Maker Faire Tokyo 2020」レポート #3 — 3Dプリンタの生成物をものづくりの工程に利用する「野良雲焼」プロジェクト

今年も、さまざまな作品が登場したMaker Faireだったが、その中から「野良雲焼」プロジェクトを取り上げたい。これは、3Dプリンタの出力物を原型に焼き物を作ろうというtinker.jpさんのプロジェクト。これは、モデリングソフトを使ってデザインしたものを3Dプリンタで出力し、それで磁器を作るというものだ。3D出力したものがベースで、まず、そこからシリコンで型(分割したもの=割型)を取る。最終的にこの部分を石膏にするため、いったん反対側の型を取り、石膏で再度、型を取る。

Fabrication

2020.10.20

「Maker Faire Tokyo 2020」レポート #2 — “着る”モビリティ、交通デザイン研究所の「MOBILE WEAR」がバージョンアップ

新たなパーソナルモビリティとして、交通デザイン研究所の河田法之さんが提案する「MOBILE WEAR」。Maker Faire Tokyo 2019に続き、Ver.2にあたる「MOBILE WEAR Mk-II」がMaker Faire Tokyo 2020に登場した。「立ち姿勢」あるいは「座り姿勢」で移動できるというコンセプトのパーソナルモビリティだ。

Fabrication

2020.10.19

「Maker Faire Tokyo 2020」レポート #1 — 1本の糸から立体を編み上げる「ソリッド編み機」

大学でデジタルファブリケーションを研究していた廣瀬悠一氏が出展したのは、編み物で立体形状を出力する「ソリッド編み機」である。

ソリッド編み機が直方体の形状を編んでいく動画

一般的な編み物は、1本の糸から2次元の面を編んでいく。編み方のデータがあれば現物がなくても複製が可能だ。このことは立体データを送信した先で3Dプリントすれば、立体物を輸送する時間や手間がかからないのに似ている。編み物のデジタル的な側面に気付いた廣瀬氏は、2次元の面を積み上げて3次元の形状を編む「ソリッド編み」を考案した。

Fabrication

2020.08.17

作って食べよう #1|自作タコスを簡単に食べるために木工で作る「トルティーヤプレス」

ごあいさつ

全国老若男女紳士淑女のメイカーの皆さんこんにちは! FabLabSENDAI – FLAT(以下、FLAT)です。

FLATは、仙台駅前のメイカースペースであり、“作りたいと思い立った時に、作れる”を目標に東北のメイカーさんたちを応援しています。技術力や得意分野のわけへだてなく、自分にとって価値のあるものが作れる、そんな場所になればよいなと思いながら、オープンしてから早7年たちました。

FabLabSENDAI – FLAT。

Crafts

2020.07.21

おとでん通信 #5|オンラインワークショップをやってわかった8つのTips

毎日ジメジメとした日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

今回からおとでん通信をちょっぴりリニューアルして、1記事1トピックでお話しをしていきます! 今回ご紹介するのはオンラインワークショップで得たTipsがテーマです!

乙女電芸部では、6/20(土)に、Maker Faire Tokyo/Kyoto スピンオフ企画として、オライリー・ジャパンと共催で乙女電芸部初のオンラインワークショップを行いました。その準備や当日得た経験をTipsとしてまとめています。

Crafts

2020.07.09

おとでん通信 #4|夏にぴったりの「光るクラゲストラップ」の作り方と「結束バンド」と「有孔ボード」の便利な活用法

こんにちは、乙女電芸部(おとめでんげいぶ)略して「おとでん」です!

東京では30度を超える日もでてきて、ついに夏が始まりますね! みなさまいかがお過ごしでしょうか? 今回はちょっと涼し気なアイテムのご紹介もありますので、ぜひこの夏もおうちのなかで工作を楽しみましょう。それでは、おとでん通信第4回スタートです!

記事目次

・おとでんレシピ:光るクラゲストラップ
・おとでんギャラリー:なでなで帽子
・おとでんを支えるツールたち:結束バンド、有孔ボード
・おとでんの日常

おとでんレシピ

今回は夏にぴったりの作品「光るクラゲストラップ」の作り方をご紹介します。

Fabrication

2020.04.22

「プランC」のプロフィール:シアトルで生まれたMaker Mask

ある地方の病院がシアトルのメイカースペースに、マスクとバイザーを作れる人はいないかと尋ねてきた。彼らは少々あわてて、誰ならできるかを調べてみた。すると、機械工学の経験を持つRory Larsen(ロリ−・ラーセン)がそれに飛びつき、一夜を費やしてデザインを練り上げた。「フットボールを受け取って走り出した感じです」とロリーは私に話してくれた。「夜に最初の(3Dプリントによる)Maker Mask(メイカーマスク)を作りました」

金曜日の明け方5時か6時に、ロリーは父親に電話をして「ボクが作ったものを見てよ」と伝えた。

Science

2020.03.27

南欧を脅かすパンデミック #1|医療崩壊寸前の病院を助けるイタリアのメイカーたちとFab Labネットワーク

本シリーズでは南欧在住のmakezine.jpコントリビューター、類家さんに南欧の現状と“何もせず手をこまねいているわけではない” メイカーの動きをレポートしていただきます。

日本でも報道されご存知の方も多いと思いますが、3月下旬の現在、南欧で新型コロナウィルスCOVID-19が猛威を振るっています。イタリアに続き、スペインやポルトガルでも非常事態宣言が出され、この1、2週間市民の移動は制限されています。

Fabrication

2019.05.07

セルフビルドで北の国から住環境を考える「超低コスト住宅研究会」

超低コスト住宅研究会は民話の里として有名な遠野発の低予算セルフビルド住宅プロジェクトだ。まだ冬の肌寒さが残る4月、遠野を訪れた。

代表の小関直氏にまず最初に見せてもらったのは、バンの荷室部分に積み込める木製の家「バンハウス」。CNCで木材を切り出し、13万円ほどの予算で組み立てられた。ホームセンターで簡単に調達できるような材料であえて制作したという。

バンハウス後部から眺めた遠野市街。サイズ的にはカプセルホテルやゲストハウスの寝床よりも大きく、2人ぐらいまで入れそうだ。