Fabrication

2016.04.27

ハック、ジグ、マイター、コープ:ノコギリ10種とその使い方

アルキメデスは言った。「十分に長い棒とそれを載せる支点があれば、世界を動かしてみせよう」と。簡単な機構の力に関する彼の永遠の知恵は、適切な工具を選択するときにも活かすことができる。とくに、何を切るかによって変わる最適なノコギリの選択だ。

普通のハンドソー

もっともノコギリらしい、あらゆる木材に対応したノコギリだ。この道具が世界を変えたことは言うまでもない。2×4をただ切ってるだけで、疲れてきたことを教えてくれる便利な工具でもある。

Fabrication

2016.04.20

飛行機に持ち込めるマルチツールを作る。しかしその結果は……

Maker Mediaの良き友、Edgar Parkは、LeathermanのSquirtマルチツールを「TSA(米運輸保安局)準拠」の内容に作り変えるInstructableを投稿した。Johnはこう解説している。

小さなペンチとドライバーを常に持ち歩いていると、便利だし安心できます。なので、カバンの中を調べられずに旅行するために、小さなマルチツールを家においていかなければならないことに不安を覚えます。

Fabrication

2016.04.15

金属の基本:初心者のための金属の選び方

金属の工作はすばらしい。頑丈で、汎用性があって、見た目もいい。金属を使ったプロジェクトを始めるとき、最初のステップはどのタイプの金属がいちばん目的に合っているかを探すことだ。たいていは、鉄、ステンレス、アルミ、それに銅といったあたりが無難な範囲だろう。どこにでも売られているし、価格も手ごろだ。しかし、このほかにもいろいろな金属や合金がある(チタン、ブロンズ、錫など)。これらは特別な用途に使われる。初心者なら、まずは合金のグループから選択するのがよい。

Fabrication

2016.04.05

「ディスカバリー・ビルド」(発見的製作)でベンチに変形するテーブルを作る

YouTubeで有名な木工職人、Izzy Swanが、「インポッシブル(不可能)なベンチ」と名付けられた新しい作品のおもしろいビデオを公開した。これは、最初はソファーテーブルなのだが、展開するとベンチになり、さらには幅の広いテーブルにもなるというもの。3段階に変身する家具だ。

私は、彼が言う「ディスカバリー・ビルド」(発見的製作)という言葉が好きだ。彼は安価な材料を使い、どう使うかを考えつつ、試したり学んだりしながらプロジェクトを進めていく。

Fabrication

2016.04.04

目の不自由な子どもに3Dプリント本を作るためのオンライン3Dデザインツール

素朴な絵本はいいものだ。そのカラフルなページが、子どもたちを物語りの世界に誘う。絵を見ながら、小さな子どもたちは文字を憶えながら物語をたどっていく。しかし、目に障害のある子どもは、絵本を楽しめないのだろうか? 平らでツルツルしたページからでは、そうした目の不自由な子どもたちには物語が伝わらない。

コロラド大学のコンピューター科学科准教授、Tom Yehは、2014年、同僚や学生からなるグループで、触覚的絵本プロジェクトを立ち上げた。

Fabrication

2016.03.30

3Dプリントと真空成形で歯科矯正装置を作る

医療での応用が3Dプリンターのキラーアプリになると言われて久しい。過去において、「Make:」でも、健康の増進から救命にいたるまで、一般の人たちが考案した3Dプリントした義手や命を救うライフハックなどの驚きのイノベーションを紹介してきた。今度はこのリストに、歯科矯正を加える番だ。すでにAmos Dudleyは、彼自身の八重歯を治すために矯正装置を3Dプリントした。これを彼はチャーミングにも、いかにして自分の顔をオープンソースにしたかというタイトルでブログ記事を書いている。

Fabrication

2016.03.22

Hasbroが作れない部品を販売する — Nerfブラスターの3Dプリント改造パーツがビジネスになるまで

Justin Kellyは郵便局員にドアを開けた。いつもの集配のはずだった。しかし、今日は郵便局長が同伴していて、一通の書簡を手渡された。シンガポールへ武器状のオモチャを送らないようにという要請だった。さもなくば、犯罪者引き渡しの恐れがあるという。申し立ての内容は厳重なものだったが、彼と郵便局員は大笑いした。数週間前、KellyはNerfブラスターの改造キットをタイに送っていた。そして、シンガポールを通過したとき、税関がそれを見つけた。キットは、ブラスターの電源を強化して、射出力をパワーアップするためのものだった。

Fabrication

2016.03.11

アンプラグド・ツール:伝統の木工技術を復活させるMakerの旅

2007年、陸軍士官としてのMark Harrellの最後の任務は、アフガン国軍を反政府軍と戦えるように鍛えるチームの司令官を務めることだった。彼はその仕事も同僚も重要に感じていたが、服務期間中、ずっと心に思い描いていたことがあった。昔ながらの胴付きノコギリだ。継ぎ手や家具など、精密な切断に使われる。なかでも、オレゴン州の家族経営の会社が作っている手作りの胴付きノコギリの虜になっていた。家に帰ったら、これを自分のコレクションに加えようと彼は心に決めていた。

彼が欲しかったものは単なる工具だが、それにはもっと深い意味があった。

Electronics

2016.02.18

エレクトロニクスと歯車による時の可視化

真壁友さんの新しい作品が伊勢丹新宿店で開催中の『近未来美術展DOORS』で公開されている。「時の可視化」というテーマを継承しつつ、最新作はメカニズムが大きく変更された。電子回路を組み合わせて、クオーツ時計を実現している。機械式時計のプロジェクトは、当ブログでも何度か紹介したが、クオーツムーブメントを作る試みには予想外の新しさが感じられる。10分間に1度、レールの上を転がる球が時を告げる仕組みもかわいい。

開催は2月22日(月)まで。27組のアーティストによる作品が並ぶ。

Fabrication

2016.02.16

3Dプリントしたトゥールビヨン付きの時計

この、トゥールビヨン付きの3Dプリントした時計を見てほしい。スイスの時計職人、Christoph Laimerの作品だ。時計用語に詳しくない人のために説明すると、トゥールビヨンとは「時計の脱進機に追加されたメカニズム……つまり、脱進機とてん輪を回転するケージの中に収めることで重力による影響を相殺して、時計(つまり脱進機)が特定の場所で止まってしまわないようにするための装置だ。