Fabrication

2016.04.05

「ディスカバリー・ビルド」(発見的製作)でベンチに変形するテーブルを作る

YouTubeで有名な木工職人、Izzy Swanが、「インポッシブル(不可能)なベンチ」と名付けられた新しい作品のおもしろいビデオを公開した。これは、最初はソファーテーブルなのだが、展開するとベンチになり、さらには幅の広いテーブルにもなるというもの。3段階に変身する家具だ。

私は、彼が言う「ディスカバリー・ビルド」(発見的製作)という言葉が好きだ。彼は安価な材料を使い、どう使うかを考えつつ、試したり学んだりしながらプロジェクトを進めていく。

Fabrication

2016.04.04

目の不自由な子どもに3Dプリント本を作るためのオンライン3Dデザインツール

素朴な絵本はいいものだ。そのカラフルなページが、子どもたちを物語りの世界に誘う。絵を見ながら、小さな子どもたちは文字を憶えながら物語をたどっていく。しかし、目に障害のある子どもは、絵本を楽しめないのだろうか? 平らでツルツルしたページからでは、そうした目の不自由な子どもたちには物語が伝わらない。

コロラド大学のコンピューター科学科准教授、Tom Yehは、2014年、同僚や学生からなるグループで、触覚的絵本プロジェクトを立ち上げた。

Fabrication

2016.03.30

3Dプリントと真空成形で歯科矯正装置を作る

医療での応用が3Dプリンターのキラーアプリになると言われて久しい。過去において、「Make:」でも、健康の増進から救命にいたるまで、一般の人たちが考案した3Dプリントした義手や命を救うライフハックなどの驚きのイノベーションを紹介してきた。今度はこのリストに、歯科矯正を加える番だ。すでにAmos Dudleyは、彼自身の八重歯を治すために矯正装置を3Dプリントした。これを彼はチャーミングにも、いかにして自分の顔をオープンソースにしたかというタイトルでブログ記事を書いている。

Fabrication

2016.03.22

Hasbroが作れない部品を販売する — Nerfブラスターの3Dプリント改造パーツがビジネスになるまで

Justin Kellyは郵便局員にドアを開けた。いつもの集配のはずだった。しかし、今日は郵便局長が同伴していて、一通の書簡を手渡された。シンガポールへ武器状のオモチャを送らないようにという要請だった。さもなくば、犯罪者引き渡しの恐れがあるという。申し立ての内容は厳重なものだったが、彼と郵便局員は大笑いした。数週間前、KellyはNerfブラスターの改造キットをタイに送っていた。そして、シンガポールを通過したとき、税関がそれを見つけた。キットは、ブラスターの電源を強化して、射出力をパワーアップするためのものだった。

Fabrication

2016.03.11

アンプラグド・ツール:伝統の木工技術を復活させるMakerの旅

2007年、陸軍士官としてのMark Harrellの最後の任務は、アフガン国軍を反政府軍と戦えるように鍛えるチームの司令官を務めることだった。彼はその仕事も同僚も重要に感じていたが、服務期間中、ずっと心に思い描いていたことがあった。昔ながらの胴付きノコギリだ。継ぎ手や家具など、精密な切断に使われる。なかでも、オレゴン州の家族経営の会社が作っている手作りの胴付きノコギリの虜になっていた。家に帰ったら、これを自分のコレクションに加えようと彼は心に決めていた。

彼が欲しかったものは単なる工具だが、それにはもっと深い意味があった。

Electronics

2016.02.18

エレクトロニクスと歯車による時の可視化

真壁友さんの新しい作品が伊勢丹新宿店で開催中の『近未来美術展DOORS』で公開されている。「時の可視化」というテーマを継承しつつ、最新作はメカニズムが大きく変更された。電子回路を組み合わせて、クオーツ時計を実現している。機械式時計のプロジェクトは、当ブログでも何度か紹介したが、クオーツムーブメントを作る試みには予想外の新しさが感じられる。10分間に1度、レールの上を転がる球が時を告げる仕組みもかわいい。

開催は2月22日(月)まで。27組のアーティストによる作品が並ぶ。

Fabrication

2016.02.16

3Dプリントしたトゥールビヨン付きの時計

この、トゥールビヨン付きの3Dプリントした時計を見てほしい。スイスの時計職人、Christoph Laimerの作品だ。時計用語に詳しくない人のために説明すると、トゥールビヨンとは「時計の脱進機に追加されたメカニズム……つまり、脱進機とてん輪を回転するケージの中に収めることで重力による影響を相殺して、時計(つまり脱進機)が特定の場所で止まってしまわないようにするための装置だ。

Fabrication

2016.01.26

Techshop Tokyoプレオープン直前フォトレポート — 本日(1/26)から1/30まで内覧会も開催

2月中旬のプレオープン、そして4月1日のグランドオープンを控えて、オープンの準備が進んでいる「会員制オープンアクセス型工房」のTechshop Tokyo(東京・六本木)。本日から1月30日までは内覧会が行われます。MAKEでは、先週Techshop Tokyoを訪問して、準備の状況や設置された設備を取材してきました。その一部を公開します。なお、内覧会では「サービス内容/利用方法の説明」「店舗内の見学ツアー」などが行われるとのこと。詳しい情報や申し込みはTechShop Japanのウェブサイトの「News」のリンク先を参照してください。

Fabrication

2016.01.25

BB-8の3Dプリントで学んだこと

『スター・ウォーズ』の予告編で、BB-8が転がっていく場面を見て、どうにか自分でも作れないかと考えるようになった。発泡スチロールや粘土なども試してみたが、どれもうまくいかなかった。

そのうち私は、新しくできたBB-8 Builders Clubにたどり着いた。これはFacebookのグループで、当時はまだメンバーは数人しかいなかった。現在は、映画とそっくり同じドロイドを作りたいという熱心なメンバーで数千人規模になっている。彼らは、写真を見たり、デジタルを駆使してサイズを割り出すなど、驚くべき方法でBB-8の正確な寸法や細部を調べ上げている。

Science

2016.01.20

立体等高線地図の作り方

たいていの等高線地図は、三次元の地形情報が二次元で描かれている。しかし、このレーザーカットによって作られた地図は、メーン州ポートランドの地形がはっきりわかるように立体になっている。これは、両親にプレゼントするために、Scott Shambaughが製作した故郷の地図だ。一般の地図ではわからない山の高さや海の深さがよくわかる。同時にこれは、地形を題材にしたアート作品にもなっている。

自分でもこんな立体的な等高線地図を木で作りたいと思ったら、Shambaughの詳しい作り方の記事を見るといいだろう。