Kids

2014.01.31

作って学ぶほうが人間的だ

人が学ぶ方法はいろいろだ。本を読んだり、教室で授業を受けたり、インターネットで講義を聴いたり。しかし、なかには面倒でストレスが溜まる学習方法もある。私が大学で工学を学んでいたとき、水曜日は9時間ぶっ続けで講義を聴かされた。昼休みもなしだ。その9時間の講義が終わると、次の日の予習を数時間かけてやらなければならない。それで工学の専攻を取り止めてしまったわけだが。もっと人間的な学び方があるはずだ。作りながら学ぶほうが、ずっと人間的じゃないか。

作って学ぶ方法は、学習者が目的を持つところから始まる。

Science

2013.11.29

市民探検(citizen explorers):新時代の探検家たち

18世紀から19世紀、専門課程の教育制度がなかった時代、ほとんどの科学研究はアマチュアによって行われていた。(画像提供:Royal Ontario Museum/Flickr)

「前世紀、発見は基本的に物事を見つけ出すことでした。そして今世紀は、発見は基本的に物を作ることです」

2月のTEDカンファレンスでスチュアート・ブランドはそのように語った。これは、ナショナルジオグラフィック協会が、初めての絶滅種再生の会合、つまりバイオテクノロジーを使って絶滅した動物を甦らせる研究を行っている科学者やエンジニアの集まりを主催したことに言及してのことだ。

Fabrication

2013.11.27

スミソニアン博物館と3Dスキャナーの出会い

ワシントン D.C.のスミソニアン博物館で、3Dスキャンの世界の人たちと、博物館の人たち、合わせて数百人が出会うという楽しいイベントがあった。そこでは、Autodesk、3D Systems、スミソニアンを始めとする多くの博物館から集まった各分野の大勢の専門家たちによるプレゼンテーションが行われた。私たちは、ライト兄弟の飛行機、古代の武器、クジラやイルカの化石、エンブリーア蘭とケブカシタバチのCTスキャン、シャチの帽子について学ぶことができた。

Other

2013.11.22

「コルテスの海 」航海ブログ

「その計画は単純で、単刀直入で、事実の一面だけを見るものだった。しかし、私たちは自分自身に本当のことを伝えることができた。私たちは好奇心の塊だった。私たちの好奇心に際限はなく、ダーウィンやアガシーやリンナエウスやプリニウスと同じぐらい、幅広くどこまでも続いた。私たちは、あらゆるものを、自分たちの目が納得するまで見て、できる限り考え、その見たり考えたりしたことを元に、観察した事実の複製の中に、なんらかの骨組みを築きたかったのだ」
─ ジョン・スタインベック『The Log from the Sea of Cortez』(コルテスの海 航海日誌)

ほぼ75年前、ジョン・スタインベックとエド・”ドク”・リケッツを中心とするグループは、バハ周辺のカリフォルニア沿岸地域とコルテス海を旅して回った。

Science

2013.11.08

女性とサイエンス

ニューヨーク在住のアーティスト、Kim Hollemanは、今年のWorld Maker Faire New YorkでTrailer Parkと題する、トレーラーの中に公園があるという作品を展示して、エディターズチョイス賞と教育賞のリボンを6つ受賞した。

女性を科学の分野に進出させることを目的としたレポート、取り組み、コンペ、プログラム、あるいは、そもそもなぜ女性科学者が少ないのか、に関する文章を、私は毎日のように目にしている気がする。

Electronics

2013.10.29

3DモデリングソフトBlokify

先月、World Maker Faire New Yorkの3D Printer Villageにて、2人の熱烈にして聡明なMaker、Jenny KortinaとBrett Cuptaに会うことができた。彼らは、コミュニティといっしょに作った最新ソフトBlokifyを発表していた。それは、ブロックで組み立てる3Dモデリングソフトで、子供でも簡単に3Dオブジェクトが作れて、Blokifyのサービスに直接送ってプリントができるというものだ。

Crafts

2013.10.21

子どもの自尊心を持ち上げる99セントの名前ゲーム

数年前、私の友人の娘さん、Kathyは、気分が落ち込んで自分に自信を失っているという話を聞いた。その当時、Kathyはまだ10歳だったのに、わけもわからず、自分自身に疑いを持つようになっていた。母親は、彼女に心を開かせることは難しいと感じていた。小さな子どもには重い問題だ。その辛さには私も共感できる。

私がティーンエイジャーだったころ、そしてティーンの間ずっと、いろいろな理由から、自尊心を失い、気分が落ち込み、生きる目的を見失っていた。しかしあるとき、私は青春の苦悩から、創造性によって抜け出すことができた。

Fabrication

2013.09.20

3Dプリントの美しき失敗作12点

ラピッドプロトタイピングにおいて3Dプリンターは本当に重宝するが、ちょっとした欠点もある。エクトルーダーの不調、ベッドの上でプリントがずれる、ベルトが滑るなどなど、原因はいろいろあるが、プリンターを動かして、目を離して、戻ってくるととんでもないことになってる、なんてことがよくある。

だが楽しいことの、そんな失敗によって、けっこう面白いものができたりもする。ここに紹介する12点は、失敗作なんだけど、なんかいい感じのものだ。みんなも、こんな経験があったら教えてほしい。

Electronics

2013.09.13

GoogleのプロジェクトLoonは天井知らず

プロジェクトLoon の「すべての人にインターネットを」というキャッチフレーズは、いまだに500万人の人がインターネットに接続されていないという厳しい現実を物語っている。プロジェクトLoonは、高価なインフラの問題を解決し、災害の被災地にインターネット接続を提供する先進的な手段になることを目指している。

Googleは、高高度気球で通信機器を打ち上げ、遠隔地と高速インターネットでつなぐグローバル・メッシュ・ネットワークを構築しようと考えている。