Kids

2017.03.15

子どもが作れる簡単なキットを開発するコツ

Makerには、純粋に自分自身のために何かを作っているときから、誰か他の人が作ることを考えて作るようになる、その切り替わりの時期がある。自分のデザインを公開して、他の人がそれを作り始めるようになると、物事はますます楽しくなる。孤独なMakerから、みんなのMakerになるにのは簡単ではない。それは、そのデザインがどれだけ簡単に作れるかにかかっている。自分で作る分には問題がなくても、だからと言って他人が同じように簡単に作れるかどうかは別問題だ。難しいと思われたり、投げ出されてしまっては意味がない。

Kids

2017.03.13

2017 New York Toy Fair:プログラミングとおもちゃをつなぐもの

今年のトイフェアでは、私が「プログラミング・プラス」と感じた製品がいくつか目に付いた。画面でプログラムを行うが、フィジカルなコンポーネントと結びついているものだ。いくつか例を紹介しよう。

Technology Will Save Usの新製品、Mover Kitは、同社の他の製品と違って、あまり作る部分がない。電子基板はスナップ式で、ハンダ付けは必要ない。しかし、接続してから本当の創作が始まる。Moverは、マイクロコントローラーボードと、そこに重ねるボードで構成されている。

Kids

2017.03.07

2017 New York Toy Fairレポート:ハックできるおもちゃたち

教師、司書、両親たちと仕事をするMaker教育家として、私はよく、知育おもちゃやキットの中で価値のあるものはどれかと、よく聞かれる。だから私はNew York Toy Fairをぶらついて新製品を探すのが好きなのだ。今年のフェアでも、魅力的なおもちゃがたくさん展示されていた。それらを何週間かに分けて紹介したいと思う。

いろいろある中で私の目を惹いたのは、ハックしてくれと言っているおもちゃだ。

Science

2017.02.21

コンパクトながら迫力満点のドブソニアン望遠鏡を紙筒で作った高校生

ドブソニアン天体望遠鏡は、持ち運びが便利で、組み立てやすく、比較的多くの光を集められることから、アマチュア天文ファンの間で人気が高い。高校生のAlex Pattonは、Stellafane.orgで見つけたチュートリアルをもとに、ジョージア州チャタフーチ高校の専門学習プログラムで自分の望遠鏡を作ることを決めた。このプロジェクトのために、彼は学校の工作室の使用を許された。

「ボクは作ることが大好きで、これはクールなプロジェクトだと思いました。自分で望遠鏡を作ることは、自分のためになるし、買うより安く済みます」と彼は言う。

Kids

2017.01.27

子どもにコーディングを教えるロボット3つ

私たちが形作ろうとしている世界では、ますますプログラミングのスキルが重要になってきている。ただ幸いなことに、その学習はどんどん簡単になっている。Scratchのようなブロックベースの言語は、ソフトウェア開発の入門には最適だ。高校卒業までに習得すべきと私が考えている言語、Pythonは、使いたいと思うほとんどすべてのプラットフォームに共通で使用できる。Arduinoがソフトウェアの楽しさを、そして物理世界と関われるソフトウェアの開発はなお楽しいと教えてくれた。そうなると、次はロボットだ。

Kids

2017.01.24

究極のダンジョンマスタースクリーン

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をプレイしたことのある人なら、そして、オフィシャルなダンジョンマスター(DM)スクリーンを使ったことのある人なら、市販のスクリーンが薄っぺらであることを知っているはずだ。ボール紙ではなく厚い板で作られたものでも、頑丈ではあるが、それではあまり面白くなく、プリントされた内容が固定されてしまう。

去年のクリスマス、Dave Henningと彼のゲーミングクラブは、プレゼント交換を行った。Daveは本当に価値のあるものを贈りたいと考え、忘れられた領域の神々も嫉妬するような特別なDMスクリーンを作ったのだ。

Kids

2017.01.19

3Dプリンターとレーザーカッターで作った映写機

秋山耀さんは3Dプリンターとレーザーカッターを駆使して8ミリフィルム用映写機を作った。動画を見るとわかるとおり、歯車の動きが面白い。フィルムのコマ送りは伝統的なジェネバ機構による。動作音がとても映写機らしいけど、これはジェネバ機構のおかげだろうか。簡素化のためフィルムはループになっていて、約4秒間の「映画」を繰り返し再生することができる。自分のフィルムをかけてみたい。

Kids

2016.12.13

Maker Campを訪ねて

オークランド公立図書館のMelrose Branchは、豪華で歴史的な建物で、街の地理的中心地を走るHigh Streetからわずか数ブロックのところにある。子どもを対象にした書物を多く揃え、地下には、発表会などが行えるよう、小さなステージのある多目的ホールがある。そこはMaker Campにうってつけの場所だ。

数週間前、今年のMaker CampのリードサポーターであるAT&Tのボランティアたちを手伝うために、「Make」からも私たちが参加した。

Kids

2016.12.07

マッチ棒ロケットで危険な現象の背後にある科学を実践的に理解する

「マッチで遊ぶな!」とよく子どものころに親に言われた。マッチで遊ぶな、火で遊ぶな、自分でロケットを作るな……、と言われてもやった。内緒で、大人の見てないところで、だからなおさら危険だった。

火で遊ぶのは危険なことではない。ただ、火のことをよく知らずに遊ぶこと、科学的物理的反応について知らずに遊ぶこと、安全対策を取らずに遊ぶことは、非常に危険だ。子どもたちと火やロケットや花火で遊ぶのは、素晴らしいことだ。火から学べる科学的な事柄は多く、火の力やその正しい扱い方も教えることができる。

Kids

2016.12.06

高等教育を刺激するティンカリングと問題メイキング

DePaul大学のデザイン学部では、私の同僚、LeAnne Wagnerと私とで、Designing for Physical Technologyという新しいプログラムに取り組んでいる。こんな考え方だ。

フィジカルコンピューティング・システムは、いろいろなところで応用されはじめている。より安全な自動車や、より便利な家電品、それにリモコンのヘリコプターなど高度でインタラクティブなオモチャも登場している。センサーネットワークは、駐車場のどこが空いているかを教えてくれるし、アーティストはその技術を使って、見る人を取り込む物理的環境を作れるようになった。