Electronics

2022.08.05

[Maker Faire Tokyo 2022]注目出展者紹介 #1 ― 世界初のアマチュアによる「自作MRI」を8年かけて作り上げた八代さん

MRIといえば、専用の検査室が必要になるほどの巨大装置。電動ベッドに横たわり、でっかいコイルが内蔵されているとおぼしき穴に吸い込まれ、グォンギューンなんて機械音を聞かされて検査をされる、あれ。旧型でも5,000万~1億、最新型なら5億~10億はするという、超高価な医療機械だ。

われわれが「Maker Faire Tokyo 2022」の出展者リストに「自作MRI」の文字を見た時、「えっ? MRIを?」となったのも、無理はない。「あれは自作できるものなのか!?」――みなさんもきっとそうお思いになるでしょう。

Science

2022.05.11

ガラスのドームの中にオシロスコープの映像が浮かび上がる “ペッパーズ・スコープ” 作者へのインタビュー

単にカッコイイというだけでなく、すでに普通と思われているものを賢く再利用した、ものすごく気になるものに出くわすことがたまにある。

先日、私のTwitterのタイムラインにJoshua Ellingsonの実験が現れ、途端に魅了されてしまった。Ellingsonは、オシロスコープの何かしらの巧妙な数学的処理の映像出力を、何かしらの方法で空中に描きだしていた。

その結果は、まるで生きものだ。聞こえてくる音楽に合わせて波打ち、脈打ち、ガラスのドームの中に浮かび上がる。

Fabrication

2022.05.06

レーザーの代わりに太陽光を使うCNCマシン

虫眼鏡で太陽光を集めてアホなことをやる人はたくさん見てきたけど、このプロジェクトは新たなレベルに突入している。

Cranktown Cityが素晴らしく楽しいプロジェクトを公開してくれた。これはじつに感動的。彼は、レーザー管ではなく太陽光を使ったCNC彫刻マシンを作り上げた。

動画の中で説明しているとおり、これはまったく新しいめちゃくちゃ驚きのプロジェクトというわけではないのだが、その製造工程と実際に成功する様子を見て、私はけっこう感動した。

Science

2020.11.11

「Maker Faire Tokyo 2020」レポート #6 — 原価300ドルのオープンソースリアルタイムPCRマシン「Ninja qPCR」

バイオテクノロジーに関連した作品は、Maker Faire Tokyoでたびたび見かけるが、Maker Faire Tokyo 2020では、原価300ドル(≒3万円)のリアルタイムPCRマシン「Ninja qPCR」が登場した。

PCRマシンを自作する

作ったのは久川真吾さん(以下、久川さん)、久川まり子さん(以下、まり子さん)。これまでもソフトウェア開発を本業としながらDIYでさまざまなものを作ってきた。二人が最初に作ったPCRマシンは、2018年6月完成の「Ninja PCR」。

Science

2020.08.14

パーソナル・バイオテクノロジーの実践者と今日の状況を考える「YCAM オープンラボ 2020 続・ナマモノのあつかいかた」レポート#2

編集部から:本記事は、津田和俊さん(YCAMインターラボ)に寄稿していただきました。
#1はこちらです。

このCOVID-19感染拡大の状況下において、DIYバイオやバイオハッキング、バイオアート、シビックテック・コミュニティ、美術館に関わる実践者はどのような取り組みをおこなっているでしょうか。

山口情報芸術センター[YCAM]では、2020年6月7日(日)から8月2日(日)まで、9週間にわたって日曜の朝11時から、オンライン・トークイベント「YCAM オープンラボ 2020:続・ナマモノのあつかいかた」を配信しました。

Kids

2020.07.31

夏休みの自由研究に!今年だからこそ試してほしい「手洗いの効果を確かめる実験」試し読み公開。新刊『キッチンサイエンスラボ』は8月発売

今年の夏休みはなかなか楽しくお出かけしにくいかもしれません。そんなときは、子どもたちと一緒に、おうちで科学実験はいかがでしょうか。

『キッチンサイエンスラボ――親子で楽しむ52の科学体験』は、家の中にあるもので手軽に楽しめる52の科学実験集です。身近にある食材やキッチンにある道具を使いながら、さまざまな化学反応や結晶化、物理の法則、液体の性質、静電気、DNAの分離、酸と塩基の性質、微生物の観察、ロケットのシミュレーションまで、幅広いテーマのプロジェクトを、遊び感覚で試すことができます。

Science

2020.07.16

パーソナル・バイオテクノロジーの実践者と今日の状況を考える「YCAM オープンラボ 2020 続・ナマモノのあつかいかた」レポート#1

編集部から:本記事は、津田和俊さん(YCAMインターラボ)に寄稿していただきました。編集部の事情によって掲載が遅れたことをお詫びいたします。

現在、毎週日曜の朝11時から、山口情報芸術センター[YCAM]のオンライン・トークイベント「YCAM オープンラボ 2020:続・ナマモノのあつかいかた」を配信中です。この企画では、世界各地から毎週ひとりずつゲストをお迎えし、このCOVID-19感染拡大のパンデミックの状況下における各国の状況、そしてゲストの実践や考えていることを伺い、いま私たちにできることを考えていきます。

Kids

2020.07.07

書籍を買ってオンラインワークショップに参加できる「MAKE & READ #1|コーラスライムを作って、研究しよう!」8月15日(土)開催!

書籍を購入することで、オンラインワークショップに参加する「MAKE & READ」をスタートします! 第1段は6月に刊行された『どろどろこねこねで楽しい! 手作りスライムとこむぎねんどの本』をもとにしたコーラスライムを作ります。さらに、自由研究のこつ、科学的なものの見方、そして好きなことを研究する楽しさも伝えます。ぜひご参加ください。

●講師の佐々木有美さんからのメッセージ

暑い夏、ひんやりした室内で一緒に最高なスライムを作りませんか? オンラインワークショップなので、世界中? 日本中? どこからでも参加できます。

Science

2020.06.11

パーソナル・バイオテクノロジーの実践者と今日の状況を考える「YCAM オープンラボ 2020 続・ナマモノのあつかいかた」6月7日(日)から毎週日曜11時に開催

現在、世界は新型コロナウイルス感染症の世界的流行に直面しています。日本を例にとっても、感染拡大にともなう医療現場でのリソースの逼迫や、史上初の緊急事態宣言の発令など、過去に類例を見ない規模で生活に影響が出ています。こうした状況に対して、小規模なものづくりを試行できる世界各地の民間のラボの中には、3Dプリンターなどの機材と身近な素材を組み合わせることで、マスクやフェイスシールド、防護服などの必需品を自作する動きが現れているほか、バイオテクノロジーにまつわるノウハウや機材を持つバイオラボには、新型コロナウイルスの簡易的な検査キットを開発する動きも出てきています。

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