Science

2012.11.01

マグナス効果飛行ロボット

マグナス効果とは「流体中を回転しながら移動する球や円柱の進行方向が変化する現象.(中略)最初は弾道学上の問題で,1852年にドイツのH,G. Magnusが法則化した」(法則の辞典・朝倉書店より)。検索すると、野球や卓球やバレーボールのサイトで、変化球の理論のひとつとして説明されてます。これを小型飛行ロボットの揚力発生に利用したのが、電通大の「UEC2012 Magnus」。翼が筒になっていて、それをウイーンと回転させて浮上します(推力源は前面のプロペラ)。

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2012.10.29

人力ヘリコプター ─ 真っ直ぐ上がるのが難しい

メリーランド大学の学生たちが30年の歴史を誇る人力飛行コンテストに挑戦した模様を伝えたナショナル・パブリック・ラジオの番組が素晴らしい。これは、シコルスキー人力ヘリコプター賞という賞で、人力ヘリコプターで、10メートル角の範囲に止まり、60秒間、3メートル以上の高度で飛行できたら25万ドルの賞金が出る。メリーランドの学生は、高度で惜しいところまで迫った。

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2012.07.31

2重反転プロペラで浮揚する球形ラジコン機

上を向いた1組の2重反転プロペラだけで飛行するラジコン機。丸い形は「プロペラのガードと尾翼の保護から行き着いた形状」とのこと。飛んでいる様を見ていると、とても合理的な形状とメカニズムのように思えました。球形の「底」に当たる部分が、舵になっていて、それで推力方向を変更しているようです。操縦はプロポ。姿勢制御用のジャイロとマイコンも搭載。制作費はプロポ込みで約5万円だそうです。

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2012.04.20

Tacocopter ─ 無人ヘリ宅配に脚光

Tacocopterが大流行だけど、今の熱が冷めて、もう少し冷静な評価が現れるまで見届ける必要がある。Huffington Postの記者、Jason Gilbertによる、Tacocopterプロジェクトを支える3人のうちのひとり、MIT Personal Robots Groupの卒業生、Star Simpsonへのインタビューでは、少なくとも今のところ、立ち上げ当初よりも問題が増えているという。

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2012.04.10

宇宙を目指すパルスジェットエンジン機

名古屋市のPDエアロスペース社が飛ばした実験機の映像。機体下にパルスジェットエンジンを2機搭載している。ジェット燃焼モードとロケット燃焼モードを兼ね備えるパルスデトネーションエンジン(PDE)を開発するための実験だ。PDEが実現すれば、単一のエンジンで宇宙まで到達することができ、より経済的な宇宙飛行が可能になる。一民間企業として有人宇宙機を開発することが、この会社の目標だ。

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2012.03.07

Kinectのジェスチャーでラジコンヘリを操縦

Forbesのブロガー、TJ McCueは、Kinectのおもしろいプロジェクトを教えてくれた。S107ラジコンヘリをジェスチャーでコントロールするというものだ。これを製作したcdoughty29は、YouTubeにこう書いている。Kinectが私の両手、頭、腰の動きを感知します。この情報はX、Y、Z座標に変換されて、7年生程度の算数で処理されて、シリアルポートからArduino Unoに送られます。Arduinoはこれを、S107が理解できる38KHz赤外線信号に変換します。

すばらしい。

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2011.11.15

電動マルチコプターの初有人フライト

世界初の電動マルチコプターが人を乗せて飛行したというニュースが広く知れ渡った。そのe-voloの開発者がドイツ人のThomas Senkel、Stephan Wolf、Alexander Zoselの3人。4つのグループに分けられた16基のロータを、それぞれ独立したモータで回転させている。人類初の有人飛行の時間は1分30秒だったそうだ。

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2011.10.24

祝12万1000フィート – アマチュアロケットの快挙

9月30日、Derek DevilleのQu8k(クエイク)ロケットが、ネバダ州ブラックロック砂漠から打ち上げられ、121000フィート(約36300m)まで上昇した。ロケットは安全に地表に戻り、すべてが回収された(着地点は打ち上げ地点から約5kmのあたりだった)。上のビデオは17分に及ぶ打ち上げの様子を記録したもの。これには驚くべきものがたくさん映っている。ロケットの組み立て時の静止画もあり、地上と2台のロケット搭載カメラの両方で撮影した打ち上げと飛行のビデオもある。