Science

2013.07.12

八谷和彦さん個展「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」は明日13日から

「OpenSky」は、メディアアーティスト・八谷和彦氏が2003年より開始した「個人的に飛行装置を作ってみるプロジェクト」です。機体の基本設計、実験機の制作、低高度の試験飛行を経て、ついに2013年、ジェットエンジンを搭載して飛行テストを開始します。

八谷和彦氏は3331と地域との繫ぎ手となるコミッションワーク・アーティストでもあります。これまで羽ばたき飛行機を飛ばす「空フェス!」や、3.11直後の放射能測定をめぐる混乱に対処する「ガイガーカウンター・ミーティング」などを開催。

Science

2013.07.03

エドワード・スノーデン:冷蔵庫はファラデーケージとなるか?

Heather Murphyによるニューヨークタイムズの記事に、NSAの内部告発者、エドワード・スノーデンと会食した弁護士団が、食事の前に携帯電話を冷蔵庫に入れるよう指示されたという話があった。金属で囲まれた冷蔵庫は「ファラデーケージ」として作用して、外部からの電磁波を遮断し、監視できないようにするためだという。

この話はちょっと疑わしい。なぜなら冷蔵庫は完全に金属で覆われているわけではないからだ。監視対策の専門家、Adam Harveyは、カクテルシェーカーのほうが確実だと話している。

Science

2013.07.02

サーキットベンディング・バクテリアの燃料電池シンフォニー

メキシコシティで活躍するアーティストでnomadic plants(遊牧植物)のMaker、Gilberto Esparzaが戻ってきた。Lincoln Reimagine Projectとのコラボレーションで、先月、パームスプリングで開かれたTEDActiveで下のビデオを発表した。メキシコの川の汚染を話題にするために、Esparzaは川の水を採取して、サンプルごとの音の違いを示そうとしている。言うなれば、環境モニターディスクジョッキーだ。

Science

2013.06.19

Raspberry Piで望遠鏡をコントロール

Cristos Vasilasは、カメラボードを接続したRaspberry Piを使って天体望遠鏡をコントロールし、素晴らしいビデオを撮影した。私のRaspberry Piカメラボードが、今週、Element14から届いた。ぜひともローバーに接続したいと思っていたのですが、その画像(ビデオ)の品質を見て、Celestron NexStar 6インチ天体望遠鏡に使おうと決めました。ビデオのストリーミングの方法やアイピースのアタッチメントの作り方を数日間かけて調べて、雲が晴れるのを2時間ほど待って、月と土星の素晴らしいビデオを撮影することができました。

Science

2013.06.10

Joy Divisionの『Unknown Pleasures』3Dプリント版

私は、Joy Divisionの1979年の伝説のアルバム『Unknown Pleasures』(アンノウン・プレジャーズ)と、その象徴的なアルバムカバーが大好きだ。そのカバーの絵は、音声の波形だとずっと思っていた。レコードの一部の音を図形化したものだろうと。しかし、つい先週、それをデザインしたPeter Savilleのビデオを見て、それが1967年に世界で初めて発見されたパルサー、PSR B1919+21(略してCP 1919)からの電波だということを知った。

Electronics

2013.05.20

DIY宇宙旅行が飛び立つ

私は今週、シリコンバレーにあるHacker Dojo主催のCitizen Astronaut and Space Hacker Workshop(市民宇宙飛行士とスペースハッカーのワークショップ)を訪ね、DIY宇宙計画の進捗状況を見てきた。初日にハッキリしたのはこういうことだ。「前にそこを探検したことがなければ、今こそ中間圏(さらにその先)へ新しい試みを送り込むのだ」

古い技術にしがみついてきた既存の技術者たちとNASAは、予算カットと格闘している。

Science

2013.04.30

DIYバイオプリンター

ハーバード大卒で計算生物学者でサニーベイルのハッカースペース BioCuriousのメンバー、Dr. Patrik D’haeseleerによる面白いInstructableだ。

「バイオプリント」は、基本的には3Dプリントなのだが、材料に生きた細胞を使う。生きた組織や移植用の臓器を3Dプリントするという驚くような話が、このごろ大変に話題になっている。もちろん、誇大広告もかなり含まれているが、芯のところでは、面白い研究がたくさん行われている。

Crafts

2013.04.09

子どもMakerのための場所

Makerスペースはどんどん人気を高めている。よく知らない人のために説明するならば、Makerスペースまたはハッカースペースとは、人々が集まってものを作る場所だ。それぞれに特徴があるが、コミュニティとしての意識を持ち、物作りの楽しさや知識を分かち合う場所であることが共通している。そうした施設が近くにあればラッキーだが、そこが子どもも受け入れてくれるとは限らない。子どもたちが自分のアイデアを形にしたと思ったとき、若きMakerをどこへ連れて行けばいいのだろうか?

これは重要な問題だ。