Science

2019.04.09

YCAM InterLab Camp vol.3「パーソナル・バイオテクノロジー」レポート#2 — Bento Labのストーリー、DNAの「読み」「書き」のストーリー

[編注:レポート#1はこちら]

集中ワークショップ「パーソナル・バイオテクノロジー」の2日目の集合時間は、午前9時半。会場に入るとすぐに足を向けたのは、昨夜から稼働しているPCの前だ。10時間以上、しっかり動き続けてくれている。

ビューアーのタイルの色は、昨日より深緑色が増えている(前回記事参照)。タイルひとつずつは、シーケンサー「MinION」のナノポアを表していて「明るい緑色はナノポアが良好」という話だったけれど、こんなに緑が濃くなっていて大丈夫なのだろうか? 心配顔をしていたら、「深緑色はシーケンシングはできる状態でもDNAが入っていないだけ。

Science

2019.03.26

YCAM InterLab Camp vol.3「パーソナル・バイオテクノロジー」レポート#1 — DNAの「読み」を実際に体験する

[編注:レポート#2はこちら]

山口県山口市の「山口情報芸術センター」[通称:YCAM(ワイカム)]は、いわゆるアートセンター活動だけでなく、研究開発にも注力をしている。研究開発チーム「YCAM InterLab」があり、そのチームが企画運営する集中ワークショップが、「YCAM InterLab Camp」だ。今回はその第3弾、「パーソナル・バイオテクノロジー」(2019年3月1日~3日)が開催された。

かつて高度な先端技術だったバイオテクノロジーは、専門外の個人でも関われるほどにすっかり技術やツールがこなれてきている。

Science

2019.02.22

“山や海へ「新しい種」を求めて探索しながら、自然と共に成長していく物語”『ワイルドツアー』、恵比寿映像祭にて2月24日(日)上映。また、3月30日からはユーロスペースでの公開も決定

画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

“山口県山口市を舞台に、採取した植物のDNAを解析し植物図鑑を作るワークショップを物語の出発点におき、そこで出会った10代の若者たちが、山や海へ「新しい種」を求めて探索しながら、自然と共に成長していく物語”『ワイルドツアー』が、現在開催中の恵比寿映像祭で2月24日(日)15:00から上映されます。また、本作品は2019年3月30日(土)〜4月12日(金)、渋谷ユーロスペースにて公開が決定しています。

以下は、『バイオビルダー』の監訳者でもある津田 和俊さんのコメントです。

Crafts

2019.02.07

[MAKE: PROJECTS]20万個の小さな結び目のマクラメで作った周期表で周期表150周年を祝う

英語版編集部より:この記事の制作準備を進めていたとき、Janeは自分で自分をインタビューして遊んでいました。それがけっこう面白かったので、そのまま掲載します。

それにより彼女は今年、ドミトリ・メンデレーエフが1869年に元素の周期表を発表したことを記念する数々のイベントに招待され、マクラメで作った周期表を発表することになりました。それには、パリで開かれる周期表国際年の開会式、エジンバラ大学、ケンブリッジのセントキャサリン大学、ロンドンの王立化学会での展示会も含まれています。

Science

2019.01.21

バイオについて学ぶ3日間の集中ワークショップ「パーソナル・バイオテクノロジー」、YCAMにて3月1日〜3日開催!

撮影:田邊アツシ、写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

昨年出版した『バイオビルダー』も、予想を超えて好評で、デジタルファブリケーションと同じように、徐々にパーソナル・バイオテクノロジーも身近になりつつあることを感じています。今回、その『バイオビルダー』の翻訳にも協力していただいた山口情報芸術センター[YCAM]にて、バイオについて学ぶ3日間の集中ワークショップ「パーソナル・バイオテクノロジー」が開催されます。以下は、伊藤隆之さん(YCAM R&Dディレクター)による告知文です。

Science

2018.11.01

ラジコン魔女で空に恐怖を飛ばす

模型飛行機作りのエキスパート、Otto Dieffenbachは、自宅ハンガーでクリエイティブな飛行機を作っている。ターディス、犬小屋に跨るスヌーピー、R2-D2などなど。しかし、秋の空に舞うこの魔女ほど不気味なものはない。ホウキに乗った等身大の魔女だ。

Ottoの魔女がデビューしたのは2013年。サンディエゴの街と満月を背景に飛び回る魔女の動画が公開された。同じものを作りたいという人のために、詳しい作り方も紹介されている。ほとんどがデプロンの部品で構成されていて、内部の骨組みによって接合されている。

Science

2018.09.25

CO2ボンベで走るロケットカーを作ろう

私が子どものころ、CO2ボンベでロケットを飛ばすことは固く禁じられていた。その警告が本物であることを教えてくれたのは、空のボンベにすり潰したマッチの頭を詰め込もうとして指先を吹き飛ばしてしまった友人の事故だ。

たしかに、危険な面は数多くあるが、それをよく知っている大人といっしょにやれば、CO2推進方式は比較的安全に利用できる。下のThe Qのプロジェクトの動画では、ロケットカーとコースの作り方や、発車装置のメカニズムが詳しく解説されている。

いろいろ問題が見られる。

Science

2018.08.31

Maker Faire Tokyo 2018レポート #9:パネルディスカッション「オルタナティブ・ライフ:まだ見ぬ生命の姿を求めて」

例年よりさらに会場面積が拡がったMaker Faire Tokyo 2018。イベントが開催されるステージもセンターステージのほか、Makerステージ、ライブステージ(DIY MUSIC)、教育イベントスペース(Make: Classroom)が設置され、多数のトークやプレゼンテーション、パネルディスカッションが実施された。2日間、常時どこかでMaker向けの技術紹介、起業や企業内Maker活動についてのディスカッション、海外事情レポートやハンズオン、ライブが行われているプログラム。

Science

2018.05.10

蜜蜂の巣箱をスマート化、音声データで異変を察知するOSBeehiveプロジェクトは、環境変化を知る手がかりになるかもしれない

これまで都市のインフラを改良するスマートシティのようなプロジェクトのためにIoTは活用される場面が多かったが、OSBeehivesは蜜蜂の巣箱をスマート化して蜜蜂の生態をモニタリングするオープンソースプロジェクトだ。巣箱内の温度や湿度、そして音声データをクラウドに送信し、人工知能を用いて巣箱の状態を「健康」「休眠」「女王蜂の行方不明」「分巣中」「崩壊中」といった種類に分け診断する(または学習データとして、人工知能の機能の改善を行なうこともできる)。それによって、ユーザーは蜜蜂の異変を知ることができる。