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2026.08.10

Maker Faire Tokyo 2026 |キックオフイベント — くるくる動く球体ロボット、東大発OSSマイコン言語、看板型のペンプロッタ、世界最強風ハンディファンなどなど。まだまだ進化する作品群の一部を早出し! MFT2026開幕に向けた交流イベント開催

Text by Junko Kuboki

Maker Faire Tokyo 2026の開催まで約1カ月となった8月1日、「キックオフミーティング」が開催されました。会場のインプレス本社カフェスペースには、Maker Faire Tokyo 2026に出展予定の方々が多数集結、当日に向けての作品紹介と交流会が行われました。

用意されたテーブルでの展示は23組。ここには当日に出展予定の作品が並べられ、これから1カ月間のラストスパートで完成予定の作品たちが紹介されています。来場者全員がそろった頃には、約30組によるライトニングトークの始まり。今回がMaker Faire Tokyo初出展の人から10回以上の出展経験のあるベテランまで、各人が次々と作品をプレゼンテーションしていきます。そうするうちに会場はだんだんと熱気を帯び、盛り上がっていきます。

今回のキックオフイベントでは、主催者側から「Xのハッシュタグ『#今作ってます』を活用してくたさい」との提案がありました。製作途中の作品の現在地をみんなで共有できれば、当日への期待もふくらみます。そう、Maker Faireはちょっとした事前情報を仕入れてから出かけると会場を回る愉しみがぐんと増すのです!

というわけで、この記事では注目出展者の一部作品を当日までの製作予定や展示構想も含め、早出しでお届けします。

球体ロボット「omicro Flux」と複合現実アプリ「Boundary Blur」──omicro

「『スター・ウォーズ』や『ガンダム』に出てくる球体ロボット、現実に動かせるのか?」の疑問からこの作品に取りかかったomicroさん。球の中で駆動するロボットには10個の車輪が付いています。コロコロとどこまでも転がる球体で一番難しかったのは、ピタッと止まってまたコロッといく、自然で愛らしい動き。この球体ロボに触りたい子どもたちのためにomicroさんは今年、ロボットとゲーム感覚で遊べる複合現実アプリ「Boundary Blur」も開発しています。

東大発OSSマイコン言語「BlueScript」──東京大学 CSG BlueScript開発チーム

「マイコンで使いやすい言語を作りたい」とOSSマイコン言語の開発に取り組んでいる、東大千葉研究室の望月文香さん。TypeScript風文法と強力なユーザーインターフェースで、Web開発のような感覚で使えるのが「BlueScript」です。最大の特徴は「高速・省メモリ」と「REPLでの対話的開発」の両立だそう。LEDの点滅も簡単に、ほんの数行でできるみたい。当日は望月さんブースのデモで体感してください。

多面体パズルと小型移動ロボット──AKIRA

1枚板から切り出したパーツを接着剤なし、道具なしで組み立てるAKIRAさんの「多面体パズル」。驚くほどたくさんの種類があって、イベントやネットで販売もしています。そんなAKIRAさんが作る手のひらサイズの小型移動ロボットもまた多種類で魅力的。使っているモーターは各体2コだけ。機構の工夫で個性を発揮、ゆるゆると面白い動きを見せてくれます。会場でじっくりと観察してください。

特殊移動機械によるミニゲーム──特殊移動機械製作所

6脚のロボット、2足歩行の恐竜型ロボット、全方向移動マシンなど、特殊な移動機構の走行マシンをいろいろ開発している特殊移動機械製作所さん。全方向移動マシンは大きな歯車を自作、外側の4輪が自在に動く機構になっています。Maker Faire Tokyo当日はこれらの実機を操縦して対戦ゲームや的倒しゲームができる遊技場を設営予定。今までにないマシンの動きを操縦して楽しめます。

「スシーケンサー」と「電気のリレー」──君塚史高と本多大和

フリーエンジニアの君塚史高さんは今年、本多大和さんとタッグを組んで出展。昨年の中華料理円卓風が進化、今年は回転寿司スタイルで洗練度を増しています。寿司ネタの色と位置、回転スピードで変化する音色とテンポによって表現されるミュージックがどんなノリになるのか、君塚さんのパフォーマンス込みでお楽しみください。

LEGOキャッシュレス決済式自動販売機──Tsubasa

レゴブロックで自動販売機やガチャガチャ、UFOキャッチャーなどを作っているTsubasaさん。これまでは現金式のマシンでしたが、今回はIoT分野に挑戦、スマホでキャッシュレス式決済可能になりました。このアイボリーの自販機は、電子機器類以外はすべてレゴブロック(モーターやセンサーも純正品)を使用しているとのこと。販売システムのプログラムはもちろん、レゴ作品としての高い完成度も見どころです。

輪ゴム3本で120m以上走るゴム動力車──カナ

輪ゴム3本を動力源として走る車をどこまで遠く走らせることができるかを競う「ゴムワングランプリ」に小学生の頃から出場、輪ゴム動力車の開発と改良に10年以上取り組んでいるカナさん。車は最初のモデルからどんどん軽量化され、今では120メートルを超える大会記録を出す性能を持つようになりました。軽快な車の実際の走りは不思議と迫力があります。当日は子ども向けに輪ゴム動力車の製作キットも用意したいとのことです。

魔改造RCバイク──メイカースペースKM1ユーザー会

企業内メイカースペース「Creative Circuit メイカースペースKM1」に集う有志による「KM1ユーザー会」。今年も自由に発想から生まれた多数の作品を展示予定です。今年の要注目作品ナンバーワンは、ネコちゃんがまたがる「魔改造RCバイク」。腰を振りながらのコーナーリングが見せどころだそう。当日はブースにコースを作って疾走する姿をお見せします。

アナログシンセサイザー「Profree-4」──PikoPiko Factory

オリジナルのアナログシンセサイザー「Profree-4」の開発、シンセサイザーの技術解説書や同人誌の執筆で活躍するPikoPiko Factoryさん。今年はクラウドファンディングで開発中の「Profree-4」の最終試作機を展示、実演します。また、手のひらサイズで組み立てキットが好評のミニMIDIキーボード「PikoKey」は2オクターブバージョンを新開発していて、こちらも当日に展示されます。

反重力ペンプロッタ大小──ハギテック

毎年特殊な仕様の装置を披露、自作ペンプロッタ界を盛り上げているハギテックさん。今年は「反重力」をテーマに2機種を展示です。「看板型」はご覧の通りに紙が直立して設置されています! これをハギテックさんは「自作ペンプロッタの革命」と言います。ただし、反重力ゆえに「ペンが死にやすい」。この欠点は改良の目途ありで鋭意改良中。当日は鮮やかな描画で遠目にも注目されるブースになっているはずです。

人型ロボットをコントローラに使う新感覚のゲーム──Meridian計画

「Meridian」というオープンソースのロボット用制御システムを開発しているMeridian計画さんは、人型ロボットをコントローラに使う新感覚ゲームで出展です。このゲーム、主人公がロボットに乗るしかない危機に瀕する状況から始まります。プレイヤーはロボットを手で動かしながらロボットを立ち上がらせるわけなのだけど、これが楽しくて難しい! 上半身を起こして脚を下して、ロボットの起立に挑戦してみてください。

テーブル展示以外では、KOBAYASHI KAITO ELECTROさんが手にする「世界一強力(?)なハンディファン」が会場を沸かせていました。3Dプリンタで作った部品5個で組み立て、マキタのバッテリをガチっと装着して動作させています。この強力な風に当たりに来てみてください。

どの出展者の方もまだまだ作品をブラッシュアップさせるつもりのようです。9月5日・6日までの1カ月間は短いようで長いから、そのぶんだけ期待もアップするはずです。Xのハッシュタグ「#今作ってます」も要チェック!

みなさん、今年もMaker Faire Tokyo 2026でお目にかかりましょう。今年から会場は東京ビッグサイトから有明GYM-X(ジメックス)に変更になっています。

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