自由な発想でテクノロジーを使いこなす人のための「Make」。Vol.11の第1特集「DIY SPACE」は個人・ベンチャー企業による宇宙開発がテーマです。スペースシャトルの退役とその後継機の予算打ち切りなどが示すように、米国では国家事業としての宇宙開発は規模を縮小する傾向にありますが、それを補うように個人やベンチャー企業による活動が活発になっています。そのような状況を背景に、本特集ではDIY衛星の現状、超高高度観測気球の基本、自作八木アンテナでISSの通信を傍受する方法などを紹介します。日本語版では、なつのロケット団のロケット開発に関する記事などを追加しました。第2特集「デスクトップカッティング工場 Craft ROBO」では、紙を切るプリンタ「Craft ROBO」を身近なパーソナルファブリケーションのツールとして紹介します。他に、自宅周辺の写真を上空から撮影する「ヘリウム風船画像サテライト」、一輪で走る「ジャイロカー」などの制作記事、「ハッカースペースの作り方」などの読み物記事も掲載します。
特集「DIY SPACE」個人に開かれた宇宙開発
衛星を自作する
衛星を聴く
気象観測気球スペースプローブ
ミッションコントロールのMakerたち
高解像度分光度計
ロケットメン
DIY SPACE最前線
ロケットエンジンを作るジプシー
ナノサテライト「PRISM」
デスクトップカッティング工場「Craft ROBO」
パーソナルファブリケーションツールとしてのCraft ROBOの可能性
走馬トロープ
Craft ROBOをはじめよう
New Tool: mbed
アイデアをすばやく実現するmbed高速プロトタイピング
mbed開発者インタビュー
宇宙から正確な時刻を得るGPSネットワーク時計
iPhoneとmbedでMIDI楽器を演奏する
Projects
ヘリウム風船画像「サテライト」
ジャイロカー
ストロボスコープ
Maker
ハッカースペースの作り方(ミッチ・アルトマン)
ビーム兵器で害虫を撃ち落とす(エリック・ジョハンソン)
火山に集う無人観測ロボット(佐伯 和人)
藍Padのできるまで(かわうそ兄弟商會)
DIY
人造の炎(ウィリアム・ガーステル)
ビンを吹くと光るアキビンホタル(菅野 智寛、藤本 直明)
ジャイアント・スピンアート(ボブ・ゴールドスタイン、ピート・ゴールドスタイン)
太陽電池テレビリモコン(Sparkle Labs)
木のボタン(クリスティン・ローチ)
Column
Welcome:オープンソースの宇宙開発(デール・ダハティ)
壁に囲まれた庭園 vs. Maker(コリィ・ドクトロウ)
Making Trouble:モデル化せよ、できないものはモデル化可能にせよ(ソウル・グリフィス)
Made on Earth
Country Scientist:アマチュア科学者になる(フォレスト・M・ミムズ3 世)
Remaking History:サミュエル・モールスと電信(ウィリアム・ガーステル)
1+2+3:簡単牛乳プラスティック(サイ・ティモニー)
1+2+3:都市型サバイバルボタン(サイ・ティモニー)
Prototyping Lab:Make:r×Maker /オープンソースハードウェアをビジネスにする。(小林 茂)
Maker's Future:テーブルの上の戦争(野尻 抱介)
Workshop:ドロイド工場(ジョン・バイクタル)
Toolbox
Homebrew:自分専用のビール醸造所(マシュー・ワーツ)