「Makerムーブメント」を主導する雑誌「Make」の編集長、ブロガーとして知られる著者による、ビットの世界からアトムの世界への旅の記録。野菜作り、エスプレッソマシンの改造、シガーボックスギター作り、鶏小屋作りと養鶏など、さまざまなDIY体験を通じて、個人が物を作ることの意味を考える一冊です。「失敗とは恥ずかしいこと」、そして「自家製品は不完全なもの」という固定観念から抜け出して、身の回りの物理環境を創造、改良するという楽しみを、生活に取り入れていく過程をユーモアを交えて綴ります。自分にあったDIYをはじめてみたいと思っている方、Makerムーブメントの根底にある価値観を知りたいと考えている方におすすめです。
日本の読者へ
序章 ラロトンガへの脱出
1 物をダメにする勇気
タバコの広告がいかにしてDIYを殺したか
幻想を打ち破る
2 うちの芝生を殺す
地下茎との戦い
3 食べ物を育てる
「ジリス版『ニューロマンサー』がたくさんある」
オンボロな充実
アルフィーの世界
4 ミス・シルビアをくすぐる
5 恐竜の赤ちゃんを育てる
鶏小屋を建てる
通販ヒヨコ
また最初から
自動チキンドア
コヨーテ
歓迎されない帰宅
ニワトリを飼う資格
6 心を振るわせる弦
三弦楽器にハマる
湧き上がる情熱
7 熟成と発酵
8 ハチを飼う
豪華な夕食の後にケンカしたいやつがいるか?
家庭調和崩壊症候群
鐘楼のハチ
9 どう学ぶかを学ぶ
試験への道
終わりに DIY主義の台頭
謝辞
原注
訳者あとがき