2008.03.28
Wattzon.org – 地球温暖化への実践的行動プラン
今年のETechでいちばん興味をひいたのはSaul Griffithの講演だった。私たちのエネルギー需要をエンジニアリングの問題として捕らえたものだ。この問題の特定に寄与する話し合いはいろいろあったと思うけど、はっきりとしたゴールと行動計画を示したのはこれが最初じゃないかな。でも、楽しい話じゃないし、簡単なことではない。
アメリカ人は、平均して11400ワットの電力を常に消費している。これは、100ワットの電球を114個点灯させていることに匹敵する。世界の一人あたりの平均は2255ワット。100ワット電球23個分だ。
これだけの電力を使い続けた場合、我々の将来はどうなるだろう。
発電という観点から、地球温暖化対策として何ができるのだろうか。
電気を使う個人として、私たちには何ができるのだろうか。
Wattzon.orgは、こうしたチャレンジへの骨組みを文書化して提示している。この21世紀の大問題を解決しようと思ったら、個人として、どのように生活習慣を変えるべきか、また社会全体として地球市民として集団的な習慣をどう変えるべきかを教えてくれる。資源は有限だという理解が広まりつつある社会でどう生きていくべきか。我々の行動がもたらすものは、複雑に絡み合っている。
気候変動に対して目標とする気温をどのくらいに設定するか。CO2濃度をどの程度まで抑えたらよいか。これらの目標を目指しつつ化石燃料から獲得できる電力はどれほどか。非炭素技術の導入と、それを使用した場合に必要な電力はどれほどか。これが、国や企業は個人にとってどのような意味を持つか。
エネルギーリテラシーのための戦略(英語) via Radar
– Phillip Torrone
訳者から:Saul GriffithはMakeにも寄稿してくれている何でも屋の工学博士。Wattzon.orgには、すぐに講演に使えるように、プロジェクタ用と配布資料用のPDFが用意されています。
[原文]