Electronics

2008.11.19

ウェブカムひとつでハンドジェスチャー・マルチタッチ

Text by kanai

MS ResearchのAndy Wilson(昨日アップした”$1 Recognizer(1ドル認識)”の開発者の1人)は、画像処理やマンマシンインターフェイスなどに関する、信じられないような、さまざまな面白いプロジェクトに関わっている。それらは、現実とデジタル環境との境目をわからなくするプロジェクトだ。
ボクはこのビデオを見てぶっ飛んだ。Andyがマルチタッチみたいなハンドジェスチャー式のインターフェイスのデモを見せてくれるんだけど、驚くなかれ、普通のウェブカム1台だけでやってるんだ。
ウェブカムはキーボードを映す位置に置かれている。そこで、人差し指と親指で何かをつまむような形を作ると、画面の中のオブジェクトをつまんで動かすことができる。手を捻れば回転させることもできる。両手でつまむ形を作ると、画面上の2つのポイントを個別に操作できるようになり、両手の位置関係から、複雑なズームや回転が可能になる。
ソースは見つけられなかったけど、彼はその技術を解説してくれている。すっごく頭が良いやり方だ。背景を消して残った画像(つまり、ベタの背景と手の影だけになる)のトポロジーを見る。こうすることで、背景にいくつの形ができるかがすぐにわかる。
指を開いているときは、背景にはひとつの形だけがある。完全な輪を作らないかぎり、ひとつだ。しかし、親指と人差し指で輪を作れば、状況は一変する。指の輪の中に、他の背景から分断された小さな島ができる。この”島”の位置と方向だけで、画面のオブジェクトのコントロールには十分な情報となるのだ。
Hand Gesture Multitouch(英語)Procrastineeringより]
Andy Wilson
前の記事:
JavasciptとFlashで裏技的ジェスチャー認識
– Jason Striegel
原文