Electronics

2009.06.29

ハンダ付け訓練法

Text by kanai

soldercube_cc.jpg
MAKE Flickr poolより。
Mr. Archerは、このcube soldering exercise(立方体ハンダ訓練法)で腕を磨いている。シンプルだけど、効果的な技能テスト法だね。詳細は、Joseph J. Carrの『How To Design and Build Electronic Instrumentation, 2nd Ed』に書かれている。

「ハンダ付けを学ぶ方法はいくつもあるが、どの方法も結局は「手を動かせ!」ということだ。なかでも、工学系の学校の先生に人気の訓練方法が、学生に12~14ゲージの裸銅線(皮膜付き銅線を剥いたものでもいい)を30センチに切って与えるというものだ。銅線は、2.5センチの長さで12本に切り分ける。みな同じ長さなるように。なぜ、13本でも9本でもなく12本なのか。立方体の辺の数が12本だからだ。この12本をハンダ付けで立方体に仕立てるのだ。さて、ここからが肝心なところ。使っていいのは、ラジオペンチ1つと、ハンダゴテとハンダのみ。ホルダーも万力も、一切使ってはならない。この訓練のポイントは、冷えるまで動かさずに保持すること。立方体が完成したら冷まして(真剣にやれば15 分ぐらいで完成するはず)、手で握りつぶす。このとき、ハンダが剥がれる箇所があったら、新しい銅線を使って、最初からやり直しだ。ちゃんとできるようになるまで、何度でも繰り返す」

冒頭で語られているように、経験が最大の教師だ。助言もタメになるが、自分で編み出した技術に勝るものはない。長時間のハンダ付けレッスンは、意外にリラックスするものだ。瞑想的ですらある。
– Collin Cunningham
原文