Fabrication

2009.08.11

TubeSat – パーソナル衛星キット?

Text by kanai

Tubesat  Solar Cells Antenna Earth Background Assembly Heading 1
8000ドルの人工衛星キットみたいだね。/.より。

InterorbitalのTubeSat Personal Satellite(PS)Kit の登場により、地球はパーソナル人工衛星の時代を迎えました。この新発売のIOS TubeSat PS KitはCubeSatの廉価版です。重量(750g)、体積ともに、CubeSatの3/4ですが、さまざまな実験や機能を収められる十分な容積があります。なにより、IOS NEPTUNE 30型ロケットによる低軌道への打ち上げ費用も価格に含まれているのです。TubeSatは地上310kmの低軌道に放出されるため、軌道上に長期間留まってスペースデブリとなる心配がありません。数週間後には大気圏に落下して燃え尽きます。そのため、TubeSatは軌道にやさしい人工衛星と言えるでしょう。打ち上げは2010年の第四四半期を予定しています。
TubeSat は、Basic Satellite Busつまり、単純なスタンドアローンの人工衛星として機能するように設計されています。TubeSat kitには、次のものが含まれています。構造部品、安全装置、ソーラーパネル、バッテリー、電源管理用ハードウェアとソフトウェア、送信器、アンテナ、マイクロコンピュータ、プログラミングツール。これだけを使って、地上の携帯用アマチュア無線機で受信可能な信号を発信する人工衛星を作ることができます。簡単なメッセージを繰り返し発信させたり、アマチュア無線の個人用軌道中継ステーションにしたり、用途はいろいろです。これらはほんの一例にすぎません。また、基本のキットに独自の実験装置を追加することもできます

訳者から:8000ドルとは安い……かも。2010年にトンガ王国にあるInterorbital 社のスペースポートから、同社が開発している部分再利用型のNEPTUNE 30ロケットで打ち上げられるそうだ。ホントに飛ぶのかな-。
– Phillip Torrone
原文