Electronics

2010.03.04

Open Structures: オープン構造システム

Text by kanai

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Open Structures(オープン・ストラクチャーズ)は、製品の開発者や建築家に、たとえば流しや自転車などの部品を使って別の製品が作れるような、ハック可能な製品を作ってもらうための基準をまとめたものだ。このシステムの基本は4×4センチの方眼。あらゆる部品をこの規格に合わせて作ることになる。

このプロジェクトは、すべての人が、すべての人のために、共通の方眼の上でデザインを行うというモジュラー構造モデルの可能性を探るものです。言うなれば、みんなで作る「メカノ」のようなものです。みんなが部品や構造を共有できるのです。
最終目標は、世界共通の、全員参加のパズルを開始して、職人から多国籍企業まで、あらゆる階層の人たちが、さまざまなモジュラー部品を設計製造し、交換して、より柔軟でスケーラブルな製造環境を作ることにあります。

特に興味深いのは、Open Structuresがひとつの分野に特化していないという点だ。参加者は、この基準に従って、製品開発、建築、インテリアデザインなどを行う。このシステムの核心は、製品を簡単に分解できて、簡単に再構築できるようにするという提案にある。
Open Structuresは協力型の運動だ(誰でも参加できるということ)。もともとはThomas LommeeがThe Institute without Boundaries(境界のない学会)で提唱した考え方だが、今ではそれが発展して、デザインスタジオのIntrastructuresでテストされている。[openMaterialsより]
– John Baichtal
原文