2010.12.24
郵便事業は巨大Arduinoプロジェクトになるか?
郵便事業を巨大なセンサーネットワークに変えるものは何か?- The Postman Always Pings Twice(郵便配達は二度Pingする)@ NYTimes.com
(アメリカの)郵便事業は10万人以上のリストラを敢行したにも関わらず、昨年は8億5000万ドルの赤字と発表された。新しい収益はなく、堅実な財政基盤を取り戻すための改革も行われず、2011年には破産に直面するとも言われている。
しかし幸いなことに、郵便には、国家の安全や経済の安定に貢献する貴重な情報の収集によって利益が得られる可能性を秘めたユニークな資産がある。全国を網羅するトラック輸送のネットワークだ。
郵便会社が保有する数万台のトラックは、現在たったひとつの目的に使われている。郵便の輸送だ。しかし、そのトラックにセンサーを付けて、天気や大気汚染などのデータを送信できるようにしたらどうだろう。工業時代の重量コミュニケーションツールであったトラックが、21世紀的な情報収集と予測のためのツールに変身する。
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このプロジェクトの鍵となる技術はすでに存在する。小さくで安価なGPS受信器と無線送信機だ。同じものはスマートフォンに内蔵されている。このセンサーは、運転者の本来の業務を邪魔することがない。システムの開発、設置、運営の初期投資も、業者と組めば少なくて済む。National Weather Serviceなどは、すでに長距離バス会社と契約を結び、バスに環境センサーを付けて天気予報の精度を高めている。
トラックに取り付けたセンサーから集められた情報から平常時の基本マップを作っておけば、問題や異常を即座に見つけやすくなる。こうしたシステムがあれば、化学物質や放射能、さらには生物兵器による攻撃も素早く検知できるため、国の安全保障にも役立つ。天気予報の精度を高める詳細なデータも収集できる。道路状況の情報を収集すれば、道路の陥没や凍結の警告をいち早く出すことができる。
Mailduino Xbee。
– Phillip Torrone
[原文]