2017.12.12
Googleがインテリジェントなカメラを作れるRaspberry PiベースのAIY Vison Kitを発売
MagPiマガジンの付録だった Google / Raspberry Pi AIY Voice Kitが大好評となり、今年の夏には販売もされた。このチームが今度は紙箱に収まるAIキットを発売し、最新テクノロジーがぐっと身近なものになった。
今回発売になったのは、Raspberry Pi Zero Wをベースにしたハック可能なカメラシステム、AIY Vision Kitだ。これにはIntel Movidiusチップを搭載したオリジナルのBonnetボードが使われている。省電力のニューラル・ネットワーク用アプリケーションのために開発されたボードで、Google Developersの記事によると、30 FPSで映像の取り込みが可能で、物体認識、顔の表情の読み取りなどといった処理を「ほぼリアルタイム」で行えるという。レンズ、ボタン、スピーカーなどの必要な部品はすべて含まれている。ただし、Raspberry Pi Zero W、Raspberry Piカメラモジュール、SDカードは別売り。
Microcenterにて44.99ドルで予約受け付け中。12月中には出荷される予定だ。
ソフトウェアイメージと3つのニューラル・ネットワーク・モデルが同梱されています。
・MobileNetsをベースにしたモデル。1,000種類の一般的なオブジェクトを認識できる。
・表情を読み取るためのモデル。画像の中の顔を認識するだけでなく、悲しい顔から笑っている顔までの表情の度合い「ジョイ・スケール」を測定できる。
・猫と犬と人間を見分けるという重要な役割を果たすモデル。オリジナルのTensorFlowコードとコンパイラーも含まれているので、自分でモデルを開発することも可能。今ある、または訓練中のモデルがあれば、Intel Movidius MA2450で走らせることができます。
現実世界での問題を解決するための拡張が可能。
AIY Vision Kitは完全にハックが可能です。
・製品のプロトタイピングをお考えで? Vision KitとRaspberry Pi Zero Wなら、いろいろなスタイルの小さなエンクロージャーに収まります。
・カメラの反応を変えたい? それならPython APIで新しいソフトを製作すれば、RGBボタンの色やピエゾ素子やGPIOをカスタマイズできます。
・ライトやボタンやサーボを追加したい? 4つのGPIO拡張ピンにいろいろなハードウエアを接続できます。こんなプロジェクトにチャレンジされてはどうでしょう。
・「ホットドッグかホットドッグじゃないか」(食品認識装置)
・誰かがドアを通ったら音楽が流れる。
・車が家から出たらメッセージを送る。
・犬が家に帰ってきたら犬用のドアを開ける。
[原文]