Electronics

2012.08.17

Brick Challenge:計画倒れに終わるより、とにかく着手しよう!

Text by kanai


なにをモタモタしてるんだ? これを読んでいるみんなは、頭の中に実現したいと思っている大きなアイデアがあるはずだ。率直に言おう。プロジェクトはなかなか手を付けるのが難しい。完成させるのはもっと難しい。とにかく手を付けようと思わせてくれるものはなんだろう? アメリカ国内や世界の各地でMaker Faireが開催されているが、自分のアイデアを実現するための舞台はもうできている。Maker Faireを目標にすればいい。できるさ。私もそうしたんだ。
第3回 Maker Faire Detroitが、先週末、無事終了した。出展したMakerが400組以上という記録的な規模となった。私はそこで、大きなプロジェクトを実現する幸運に恵まれた。The Brick Challengeゲームショーだ。
私は何年も前から、レゴを使ったゲーム番組をAFOL(Adult Fans of Lego:大人のレゴファン)向けに作りたいというクレイジーな野望を持っていた。このアイデアはずっと私の頭の中で塩漬けにされていたのだが、地元のSF大会で実現するチャンスが与えられた。ゲーム番組を作るなんて、というかテレビ番組自体、私のスキルのレパートリーにはなかった。
新しいプロジェクトを始めるときの習慣として、私はインターネットを使って、ゲーム番組の流れ、ウェブ番組の製作、テレビスタジオのセットの作り方などを探った。大変な仕事が山積みだが、セット作りには、i3 Detroitが貸し出してくれた数々のツールが非常に役に立った。ネットでは得られなかった情報の穴は、友達や家族のツテを使って埋めていった。ブザーの音はゲームに緊迫感を加えてくれるとわかっていたが、最初の番組には間に合わなかった。スコアボードもそうだ。テレビ番組とは、なにかと物入りだ。

Maker Faire Detroitでは、基本的なバグを解決して、さらに磨きをかけ、欲しかった要素をいろいろ加えて行うことができた。このプロジェクトをもっと大きくするために必要なコンポーネントの製作では、地元ハッカースペースにいた専門家の協力が得られた。Roger Slykhouseは、ブザーシステムのためのArduinoのコーディングをしてくれた。Brad McMahonは、素晴らしいスコアボードのPHPフロントエンドを作ってくれた。舞台進行、衣装、グラフィック、オーディオなどでは友達のボランティアが活躍してくれた。さらに、未来の義理の父まで照明で参加してくれた。

最初の数回は賞品も貧弱だった。やっぱり賞品はレゴに限るだろう。ということで、私は番組内容を1ページにまとめて、手当たり次第、誰かが返事をくれるまで、レゴ関係者に電子メールを送り続けた。やがてひとりが対応してくれて、グレートな寄付をもらうことができた。
最初は、大人と大きな子供たちを対象に番組を作っていたが、Maker Faireには子供も多く来ている。そこで、内容を少し変更した。子供版は最高にクールだった。子供たちもノリノリで楽しんでくれた。

私は、大きな波に乗って自分のアイデアを実現させた。みんなだって、できないことはない。Maker Faire、アートフェスティバル、学校行事、大学祭などに目標を定めて、意識を集中するんだ。とにかく動こう! ブレインストーミングをして、作り始める。家族や友達を巻き込んで、地元企業に協力を要請して、インターネットで見つかるかぎりの資料を読みあさる。プロジェクトの「スーパーサイズ化」は夢じゃない。やるんだ。私たちだって最初は失敗した。失敗しても、そこから学んで再挑戦できる。

Happy Building,
Nick

– Nick Britsky
原文