Electronics

2008.07.01

AVRをベースにしたgainer互換機 “ginger”

Text by Takumi Funada

ginger1.jpg
morecal lab.の桑田さんが作ったgingerは、gainerの互換機。本来gainerはPSoCというマイコンをベースに作られているんですが、gingerはAVR(ATmega88)がベースになっています。
最大の特徴はUSB接続に特別なチップを用いないところ。つまり、AVRだけでUSBに繋がっちゃう。とてもシンプルで低コスト。現段階ではMacOSXとの接続のみ確認されているようですが、CDCクラス対応なのでデバイスドライバをインストールすることなく使えるみたい。美しい。
ところで、桑田さんはなぜAVRでgainer互換機を作ろうと思ったのでしょうか?
「小生は真空管アンプの作成を趣味としておりますが、Macintoshから自動的にアンプの特性を測定する測定器を作成しようと考えています(まだ実現出来ていません)。gainerで簡単に実現出来そうなのですがそのまま使うのも面白くないので、gainerを使い慣れたAVRで実現しようと考えました」
そのまま使うのも面白くない、という部分に趣味人の心意気が感じられますね。今後は40ピン版や8ピン版のAVRへの移植を検討しているとのこと。この先も面白そうです。
ginger(回路図とファームウェア)