2008.09.24
Make Vol.5発売!(サンプルPDF公開)
お待たせしました。Make Vol.5の発売です! 特集は今回3本掲載しました。まず最初は、デジタル3Dムービーやウェブカム顕微鏡など「視覚の不思議」を自分で作ったモノで体験する「OPTICS」。デジタル3Dムービーは、英語版記事の2つのDVカメラを使った作例に加え、日本語版ではより簡単な2つのウェブカムを使う方法も掲載しました。撮影した3DムービはPSPを使った3Dムービービュアーで見ることができます。実は、担当の私は立体視が苦手で一時ブームになった写真集なども立体には見えなかったのですが、このPSPビュアーでは特に練習も必要なく3Dムービーを見ることができました。これは楽しいです。昔好きだったビューマスターを思い出しました。その他に、ほぼ同じ身長の俳優を錯覚を利用してまったく体の大きさが違うエルフとホビットに見せるために、映画『ロード・オブ・ザ・リング』で使われたエイムズルームをペーパークラフトで作る記事などもおすすめです。
2本目の特集は、古典的な手品のタネから、ラジコンのグロープラグを使った「手のひら火の玉発射機」まで紹介する「MAGIC TRICKS」。パフォーマンスのときの口上などもちょっと楽しい特集です。
最後は、Makeの姉妹誌「Craft」の記事を特集にした「Craft」(そのままですが…)。現在Vol.8まで出ているCraftの主に初期の号から、テクノロジー、コミュニティと結びついた、新しいクラフトムーブメントの様子を知ることができる記事をピックアップしました。布に縫い付けるArduino、LilyPad Arduinoの開発者が執筆したAVRとLEDを使ったアニメーションするタンクトップの記事や、まるで落書きのようにゲリラ的に編み物を街に残していく謎のグループを紹介した読み物など楽しく読んでいただけると思います(Craftの記事に関しては今後も掲載して行く予定です)。
Projectも3本。「バーチャルリアリティーで操作するラジコンバギー」は自作のラジコンバギーに市販の無線カメラを積み込んで主観視点で楽しむというアイデアを実現したもの。ヘッドマウントディスプレイのやや解像度の粗い画面が”サイバー”な感じでかなり楽しいです。こちらはMake: Tokyo Meetingへ持って行く予定なので、お楽しみに。真空成形を台所のオーブンと掃除機で実現するのが「キッチンでできるバキュームフォーマー」。プラ板で立体物を何個でも複製できるという、地味ながら大きな可能性があるプロジェクトです。テレビのリモコンを振って発電できるように改造するプロジェクトも掲載しました。
読み物記事も充実しています。SF作家、野尻抱介さんのニコニコ動画の「ニコニコ技術部」に関する記事では、工作の新しい可能性「見せる工作」「ネットワークする工作」が紹介されています。また、Gainer/Funnelを開発している小林茂さんには、フィジカルコンピューティング、ハードウェアスケッチの分野の新しい動きを紹介していただきました。このあたりとクラフトが結びついてくるとかなり楽しいことになりそうですね。
他にも、軍事技術開発を目的にしたコンテスト、DARPAチャレンジ(無人自動車で市街地を100キロ走破する)や、Wired誌創設者がはじめた新しいチョコレートメーカーの「チョコレート工場ハック」など、「Make」ならではのユニークなテーマの記事が満載です。よろしくお願いします!
サンプルPDFはこちらでどうぞ(28ページ、31MB)。
目次はこちらです。